...急いで家へ鋤をとりに帰つたが...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...鋤(すき)一つ入れたことのない荒蕪地(あれち)の中に建てられた...
石川啄木 「鳥影」
...もと/\鋤一つ入れたことのない荒蕪地の中に建てられた小さい三等驛だから...
石川啄木 「鳥影」
...これを擢(つく)に雪を掘(ほる)木鋤(こすき)を用ふ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...土おこしにはひと組の家畜と一人の人を雇わなければならなかったが鋤は自分でもった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...元禄時代には十分に耕耘(こううん)の暇がなかった方面に鋤(すき)を下ろして仕事をしているというに過ぎないのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...誰も鋤(すき)も入れずにそのまゝにして置いた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...壁には鋤(すき)や犁(くわ)や古い蓑(みの)などがかけてある...
田山花袋 「田舎教師」
...フランボーも疑問の人物ゴーの重い鋤を借り出して持っていたからだ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...彼らは一日といえども鋤(すき)を手にしたることあらざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...夜の大空の野に煌(きら)めく畝(うね)をつける星辰(せいしん)――眼に見えぬ野人の手に扱われる銀の鋤(すき)――その平和を汝はもっている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...栗本鋤雲(くりもとじょうん)が...
永井荷風 「西瓜」
...々(てきてき)ノ竿、漁翁雨ニ釣リ、井々(せいせい)ノ田、村女烟ニ鋤ス...
永井荷風 「向嶋」
...鍬(くわ)でも鋤(すき)でもいいから借りて来てくれ」「掘るんですか」「ウム...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうしてここにあるんだね?」「ウィル旦那がこの鎌と鋤を町へ行って買って来いってきかねえんでがす...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...御自身に鋤鍬を取ってお掘(ほり)なさいませ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...鋤(すき)鍬(くわ)を鍛冶から借りて使う農家も多かった...
柳田國男 「食料名彙」
...又は女人の新墓(にいはか)に鋤鍬(すきくわ)を当つるなぞ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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