...由次は掘割へ自分の持って来た長柄の鋤簾を投げ込んで...
犬田卯 「米」
...鋤(すき)を持出してどしどし掘り下げた...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...彼は極めて用心深く一鋤々々(ひとすきひとすき)...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...銀行や倉庫に鋤や鐵鎚を打ちこむとか...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...二二 鋤を持つている神...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...自分が始めてこの根本家を尋ねた時、妻君が頻(しき)りに、鋤(すき)、鍬(くは)等を洗つて居た田池(たねけ)――其周囲には河骨(かうほね)、撫子(なでしこ)などが美しくその婉(しを)らしい影を涵(ひた)して居た纔(わづ)か三尺四方に過ぎぬ田池の有つた事を...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...やがて彼は小さな身体と大きな頭を地中に棒のように立っている鋤の大きな把手(ハンドル)にもたれさせた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...則(すなわち)木鋤なり...
中谷宇吉郎 「雪」
......
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...鍬鋤を担いだ山武士態の男がむらむらに群れ...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...鋤とシャベルを小脇に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...勢(せい)のない鋤鍬を動して居るのである...
平出修 「夜烏」
...「鋤(すき)を持ち来い! まだ他(ほか)に二人おる...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...お前のところの『ウィル旦那』は鎌や鋤なんぞをどうしようというのかね?」「そりゃあわっしにゃあわからねえこっでさ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...びっくりした黒人は眼と口とをできるだけ大きく開き、鋤を落して、膝をついた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...妻となり子となり奴婢(ぬひ)となり鋤鍬となり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...矢代は鋤を肩にして通りかかった四十年配の農夫に...
横光利一 「旅愁」
...聞いてみると、野田家の息子は、父鋤雲氏の歿後、さかんに遊蕩(ゆうとう)したらしいのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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