...あらくれ男の様に鋤鍬を執つて働くのを好んで居た...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...又斧でも、鋸でも、ナイフでも、石工の鑿(のみ)でも、工夫の鶴嘴でも、鋤でも、其他物を切つたり、刻んだり、裂いたり、板にしたり、綴ぢたり、強い打撃を加へたり、受けたりする種々の道具は、皆鉄なのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そうすると鋤簾の奴よけいにぶらぶらとかぶりを振って...
犬田卯 「米」
...遠州金谷ヶ原で刀とる手に鋤鍬をもち...
心猿 「桜もち」
...わたしはわたしの必要としたすべての土地――一エーカーの約三分の一――を鋤き起こした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...李夫は脚下(あしもと)に置いてあった鋤(すき)を把って...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...これなる鋤(すき)と鶴嘴(つるはし)とを取上(とりあ)げました...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...荷馬車や荷車の重たい車輪に鋤き返されて...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...鋤(すき)にあたりければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...――鍬(くわ)か鋤(すき)があるかい」「え...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鍬も鋤も」ガラッ八は張り上げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...祖父は壺のしたへ鋤を突つこみながら叫んだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...早已把犂鋤...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...きれいに鋤き返した斜面の土は...
山本周五郎 「山彦乙女」
...どこかで土を掘り返す鋤(すき)の音がした...
横光利一 「南北」
...待ちかまえていたらしい百姓の鋤(すき)が一気に三名をもう打仆(うちたお)している...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鋤(すき)鍬(くわ)の巧みはもとよりだが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一方は鋤車(すきぐるま)のうしろに...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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