...」あらゆる答は鋤(すき)のように問の根を断(た)ってしまうものではない...
芥川龍之介 「少年」
...そうすると鋤簾の奴よけいにぶらぶらとかぶりを振って...
犬田卯 「米」
...由次は鋤簾は重そうに投げ込み...
犬田卯 「米」
...鋤を振上げて四つの大タイルを一気に掘り起し...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...銀行や倉庫に鋤や鐵鎚を打ちこむとか...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...わたしはわたしの必要としたすべての土地――一エーカーの約三分の一――を鋤き起こした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...フランボーも疑問の人物ゴーの重い鋤を借り出して持っていたからだ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...フランボーはざわめく叢(くさむら)の上から鋤の刃をしめっぽい粘土の中へザックリと刺込んだが...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...ところがあいつは家(うち)へ行って別のを持って来てまた鋤きはじめた...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...――鍬(くわ)か鋤(すき)があるかい」「え...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ありつたけの鍬と鋤(すき)を働かせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鋤(すき)鍬(くわ)もって五穀をつくるのが人間の本筋だって...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...彼は鋤を剣に持ち替えただけの一歩兵に過ぎぬのに比し...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...腕は真陰流に固ッていても鋤鍬(すきくわ)は使えず...
二葉亭四迷 「浮雲」
...御自身に鋤鍬を取ってお掘(ほり)なさいませ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...農夫の鋤(すき)の下に現われたる魚の如く...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...五千の鋤鍬部隊は...
吉川英治 「三国志」
...聞いてみると、野田家の息子は、父鋤雲氏の歿後、さかんに遊蕩(ゆうとう)したらしいのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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