...ひどく銹(さ)びていて...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...染みて水銹(みさび)も薫らめど...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...火を入れる古い銹びた鉄の籠とがあった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...お近いところから御順に」銹(さび)のある鍵屋の隠居の声が響いた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...赤銹の出た太い鎖のことを長いあいだ考える...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...赤銹色をした粘土の断崖...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...「父ちゃんはあんな鉄の銹をみんなどっからつけて来るんだろう? ここじゃあ鉄の銹なんてつくはずがねえんだがなあ!」第二章観物(みもの)「お前はもちろんオールド・ベーリー★をよく知っているね?」とこの上もなく年をとった事務員の一人が走使いのジェリーに言った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...雨が降ればその銹は流れ出すやうにさへ思ふのだが...
中原中也 「一つの境涯」
...あたりにはまだ鉄条網が銹びたままで張り残されてあったり...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...洛外(らくがい)嵯峨(さが)の大沢の池の月――水銹(みさび)にくもる月影は青かったが...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...銹びた鉄材の積み重ねてある奥をのぞくと...
林芙美子 「下町」
...ふじ子は銹びたやうな水道のガランをひねつて...
林芙美子 「濡れた葦」
...枯れてちりちりに銹びた色をしてゐた...
林芙美子 「濡れた葦」
...身から出た銹(さび)と自分を恨んで...
南方熊楠 「十二支考」
...引っかけの輪金(わがね)がボロボロに銹(さ)びている...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...一人は艫(とも)にまわって潮銹(しおさび)の付いた一挺櫓を押す...
夢野久作 「爆弾太平記」
...柄(え)の近くには黒い銹(さび)の痕跡(あと)さえ見えていたが...
夢野久作 「復讐」
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