...彼等は銘々「自殺」の遺言状をチャンとふところに用意して...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ドイツ国の如くに二十幾つもの大学があつて、何所の大学には何の誰、何所の大学には何の誰と同じ専門の学者が多数に居る所では、生徒は銘々、自分の附きたいと思ふ先生の所へ行くことが出来る故、その間の関係は最初から特別である...
丘浅次郎 「落第と退校」
...私達はその人混みのルウレット室で銘々の信ずる道に進むことにした...
谷譲次 「踊る地平線」
...それ丈けの金は銘々が母校を愛する心さへあれば出來ぬ事はない筈である...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...銘々が日記をつける義務があり...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...銘々どんなドスを隠して持っているか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若い女が五六人いて銘々良い子になる気だから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その銘々の寢部屋がまた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銘々に申合せて生意氣のありたけ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...銘々(めい/\)に申合(まをしあわ)せて生意氣(なまいき)のありたけ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...銘々がかう思つてその声のする方に目を注いだ...
平出修 「逆徒」
...銘々の身分に相応すべきほどの智徳を備えて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...先ず其大概を合点して後に銘々の好む所に従い勉む可きを勉む可し...
福沢諭吉 「新女大学」
...未(ま)だそんなに何(なに)も書(か)くことがないんだわ』『銘々(めい/\)自分(じぶん)の名(な)を書(か)いてるんだ』とグリフォンが答(こた)へて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...出版においても銘々がもっと創意を貴び合うようになってほしい...
三木清 「書物の倫理」
...もちろん銘々(めいめい)の年取りがあったのみならず...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...銘々は、黙って頷(うなず)いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...銘々に稽古を始めるところだった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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