...僕達は若い女の先生に連れられて教場に這入り銘々の席に坐りました...
有島武郎 「一房の葡萄」
...銘々(めいめい)に身の廻りを注意して下さい...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...彼等は銘々「自殺」の遺言状をチャンとふところに用意して...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...銘々その一片宛(ずつ)に所持する事にして...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...銘々(めいめい)長く双脚を伸して...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...狭きところを押合うように銘々横になる...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...銘々会釈をしながら...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...そうして翌朝になって銘々(めいめい)の絹帷子(きぬかたびら)を調べ「少しも皺(しわ)のよらざる女一人有」りそれを下手人と睨(にら)むというのがある...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...銘々別な道を辿って行ったということも忘れることが出来ない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...銘々勝手な意見などを立てるので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...各々は、薩藩士として――」と、云いながら、御門通用証を出して「これを、銘々にもって、名越殿小屋へ通ると、門番へ申して、通行してもらえばよい」小さい、焼印を捺した木の札を一束にしたのを出した...
直木三十五 「南国太平記」
...二人は銘々(めい/\)に支度をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銘々自分の部屋に寢てゐるので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...皆んな銘々の部屋へ引取って休んでいる様子でございました」お妙はせぐり上げる涙に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銘々のことを考えながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暫(しば)らく銘々のことを考えて居りましたが...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...銘々に申合せて生意氣のありたけ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...楊(やなぎ)や白膠木(ぬるで)の木を削っていろいろの飾りをつけた祝い棒がこのために銘々(めいめい)に与えられる...
柳田国男 「こども風土記」
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