例文・使い方一覧でみる「銀鼠」の意味

...――やはり銀鼠の靴下（くつした）に踵（かかと）の高い靴をはいた脚は鹿の脚のようにすらりとしている... ――やはり銀鼠の靴下に踵の高い靴をはいた脚は鹿の脚のようにすらりとしているの読み方
芥川龍之介「お時儀」

...銀鼠の薄明がつめたく流れる... 銀鼠の薄明がつめたく流れるの読み方
石川欣一「可愛い山」

...銀鼠（ぎんねず）の空の色か... 銀鼠の空の色かの読み方
江戸川乱歩「火星の運河」

...銀鼠色の小さい木の幹が... 銀鼠色の小さい木の幹がの読み方
オイレンベルク　Herbert Eulenberg 森鴎外訳「女の決闘」

...色は見事な銀鼠であつて... 色は見事な銀鼠であつての読み方
太宰治「ダス・ゲマイネ」

...少し濃いめの銀鼠地（ぎんねずじ）にお納戸色（なんどいろ）の矢筈（やはず）の繋（つな）がっている... 少し濃いめの銀鼠地にお納戸色の矢筈の繋がっているの読み方
徳田秋声「仮装人物」

...銀鼠色の烟雨（えんう）が... 銀鼠色の烟雨がの読み方
徳田秋聲「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」

...長い角を生やした銀鼠（ぎんねず）色の大きな牛の群れを... 長い角を生やした銀鼠色の大きな牛の群れをの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...雪の原野が遠くまで銀鼠色にひろがっていた... 雪の原野が遠くまで銀鼠色にひろがっていたの読み方
中谷宇吉郎「雪後記」

...物がみんな銀鼠（ぎんねず）に見えるような... 物がみんな銀鼠に見えるようなの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...誂（あつら）へたやうな銀鼠色の朧月夜（おぼろづきよ）... 誂へたやうな銀鼠色の朧月夜の読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...次第に銀鼠色に暮れ行く空... 次第に銀鼠色に暮れ行く空の読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...凩（こがらし）のようにひょろりと吹き込んで来た一着の銀鼠色（ぎんねずいろ）のモオニング... 凩のようにひょろりと吹き込んで来た一着の銀鼠色のモオニングの読み方
久生十蘭「ノンシャラン道中記」

...黒い毛織の服を黒の絹のに更（か）へた――銀鼠のをのけると... 黒い毛織の服を黒の絹のに更へた――銀鼠のをのけるとの読み方
ブロンテイ十一谷義三郎訳「ジエィン・エア」

...銀鼠の方は、みじまひについての私のローウッド仕込みの考へでは、第一の場合でなくては立派すぎて着られないと思ふのであつた...
ブロンテイ十一谷義三郎訳「ジエィン・エア」

...銀鼠色のフェルト帽を眉深（まぶか）く冠って... 銀鼠色のフェルト帽を眉深く冠っての読み方
夢野久作「人間レコード」

...尾花の銀鼠（ぎんねず）いろの一色にぼかされている... 尾花の銀鼠いろの一色にぼかされているの読み方
吉川英治「江戸三国志」

...銀鼠色（ぎんねずいろ）の虚無僧衣... 銀鼠色の虚無僧衣の読み方
吉川英治「鳴門秘帖」

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