...兄の宗次郎は、その時唐物の香炉に、銀葉を置いて、秘蔵の名香をたきながら、静かに歌書を繙(ひもと)き、妹の芳江はその側で、兄の冬物のつくろいなどをしておりました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...さて、座が定まると、お経を読むでもなく、念仏を称えるでもなく、尼法師がおもむろに取り出したのは、緞子(どんす)の袋に入った紫檀の十香箱、一重口白磁の香爐に、流儀の炭団(すみ)を入れ、銀葉を置いて、「…………」静かに一礼して、名木をきます...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...銀葉の上に載せました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...銀葉の上へそれを置くと...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...香づつみをひらいて香を正しく銀葉のまんなかにのせ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
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