...その形の拠り所が分っていないから肝心のところで逃げていて人形のようになって了う...
高村光太郎 「回想録」
...民衆の一部のものがここに何等かの社会的反抗の思想的拠り所を見出し得ると考えたからである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...其のキールケゴールは今日の弁証法的神学者達の拠り所となっている...
戸坂潤 「読書法」
...確実な拠り所を持ってるのと同じに感ぜられました...
豊島与志雄 「道標」
...拠り所のない絶望的な真摯な心地になっていた...
豊島与志雄 「反抗」
...せめて自分の家庭の中にでも拠り所を持つより仕方なくなってきたのと歩調を合せて...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...以上の学説に主として拠り所を与えることは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その拠り所の全てを...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...固有の根源的な拠り所が無いからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...拠り所となり得るものがあることを認めているのである...
三木清 「哲学入門」
...また予その拠り所を知らねど...
南方熊楠 「十二支考」
...一人で生きて行く拠り所を全くなくした...
三好十郎 「冒した者」
...ゴッホを掴まえるための重要な拠り所でもあった...
三好十郎 「ゴッホについて」
...君が君の新劇余力論の殆んど唯一の拠り所としている理由も...
三好十郎 「俳優への手紙」
...次ぎ次ぎに信じていたものが頭の中で崩れてゆく拠り所のない元気のなさで...
横光利一 「旅愁」
...後に観世の祖となる観阿弥清次を生んだという記録が私の拠り所に在る...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...その拠り所がヤジローの飜訳した教義書であるということにもよるであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
...排斥派はそれを拠り所にした...
和辻哲郎 「鎖国」
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