例文・使い方一覧でみる「銀波」の意味
スポンサーリンク...滿潮の入江は銀波の動きが漸く薄らぎかけた... 
伊藤左千夫 「古代之少女」
...船は靜に金波銀波の上を行く...
大町桂月 「月の東京灣」
...太平洋上の月の壮大（そうだい）さは、玉兎（ぎょくと）、銀波に映じ、といった古風な形容がぴったりする程（ほど）です...
田中英光 「オリンポスの果実」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
...銀波忽ちかきわけて煙霧の如く浮び出で...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...船は金波銀波をさざめかして月色（げっしょく）のうちをはしる...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...日光に震えてる一筋の銀波が彼のほうへ駆けてくるかと思われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おきまりの金波銀波を漂わせつつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...秒刻（とき）は銀波を砂漠に流し老男（らうなん）の耳朶（じだ）は螢光をともす...
中原中也 「山羊の歌」
...太平洋には金波銀波（きんぱぎんぱ）が入り乱れて...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...高い遠いところから見ると銀波洋々であるが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...銀波、銀砂に列（つら）なる千古の名松は、清光の裡（うち）に風姿を悉（つ）くして、宛然（えんぜん）、名工の墨技（ぼくぎ）の天籟（てんらい）を帯びたるが如し...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...同じく銀波の寄せて碎くる遠い音を耳にするであらう...
吉江喬松 「山岳美觀」
...大河に銀波を縒（よ）っていた...
吉川英治 「剣難女難」
...「おお、よい空になりましたこと……」呟（つぶ）やいたまま、うっとりとして、三叉の銀波、佃（つくだ）の芦（あし）の洲などに眼を取られて、すぐ桟橋へ上がろうともしなさらない...
吉川英治 「剣難女難」
...銀波を裾に見せた紗（しゃ）の袖なし羽織という装いの佐々木道誉が...
吉川英治 「私本太平記」
...都田川（みやこだがわ）のながれは刻々（こっこく）に水の色を研（と）ぎかえてくる、――藍（あい）、黒、金、銀波（ぎんぱ）...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――彼の通されて行った月見の大広間、松（まつ）洩（も）る月の影が、銀波のように、百畳の間いっぱいに映（うつ）っていた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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