...雑沓(ざっとう)の中に草市立つらしき七月十二日 銀座探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
...また来年から金銀のあずけ入れが呼ばなくってもさきを争って殺到します...
太宰治 「新釈諸国噺」
...捕卒は銀錠を扛(も)って臨安府の堂上へ搬(はこ)んで来た...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...お銀は少しずつ家に馴れて来たが...
徳田秋声 「黴」
...ある時も銀子が栗栖の座敷にいると...
徳田秋声 「縮図」
...他の処では、如何に街頭に面したおでん屋でも、飲んだ酒は屋内で飲んだことになるが、銀座でだけは、屋内でなく街頭で飲んだことになる...
豊島与志雄 「風俗時評」
...自分にかかわったことではない――とお銀様は再び冷然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにお銀ときやうだいといふのも嘘(うそ)だらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...開港いらい貿易に用いられてきた「米ドル」や「墨銀」の一ドル銀貨と同品位同価値のものにつくられている...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...子供に似合ぬ銀貨入れの重きも道理...
樋口一葉 「たけくらべ」
...見る眼にも眩しい金銀飾りのついた服を着たひとが...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...得た賃銀は女達の半襟になり腰紐に化ける...
北條民雄 「癩院記録」
...二歩も進まないうちに実弾入りの銀メッキ拳銃を突きつけられた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...理知を経済のみに役立ててその日その日の金と銀との差の上で生活する...
横光利一 「静安寺の碑文」
...紺の手甲(てっこう)を銀ごしらえの脇差の柄へガツンと乗せて...
吉川英治 「江戸三国志」
...大河に銀波を縒(よ)っていた...
吉川英治 「剣難女難」
...上に唐草銀五郎様...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...浪人は紙入れの内から二歩銀(ぶぎん)を一つつまんで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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