...鉤を行者の寝台の四つの脚に引っかけ...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...一寸鉤形に曲っていて...
大阪圭吉 「死の快走船」
...ここにその弟、泣き患へて海邊(うみべた)にいましし時に、鹽椎(しほつち)の神四來て問ひて曰はく、「何(いか)にぞ虚空津日高(そらつひこ)五の泣き患へたまふ所由(ゆゑ)は」と問へば、答へたまはく、「我、兄と鉤(つりばり)を易へて、その鉤を失ひつ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ひよつくり鉤(はり)にかからうものなら...
薄田泣菫 「茶話」
...金壺眼(かなつぼまなこ)を眼鏡越しに光らせている姿……鉤裂(かぎざ)きだらけの上衣を着けて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...鼻が小さく鉤形(かぎがた)に曲つてゐて...
田畑修一郎 「南方」
...無慈悲な鉤(かぎ)に捕えられたのは淵にすむ鱒(ます)の子ではなくて私みずからであったことを...
中勘助 「島守」
...音もなくありともわかぬ鉤(かぎ)もて寄する...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...胸の筋(きん)が一本鉤(かぎ)に引っ掛ったような心を抱(いだ)いて...
夏目漱石 「門」
...サンパンにかかっている鉤(かぎ)を...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...鉤(かぎ)鼻...
久生十蘭 「地底獣国」
...そのうち鉤を振り捨てられてしまうかもしれない...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...(「窃レ鉤者誅、窃レ国者為二諸侯一」に同じ)Successful crime is called virtue.(セネカ)成功せる犯罪は徳義と称せらる...
穂積陳重 「法窓夜話」
...いつかな動かうともしませんが?」「バンドに鉤をひつかけて...
牧野信一 「酒盗人」
...神態ノ一炭置の神事 安房安房神社鳥乞の神事 甲州玉緒神社もも手祭 九州四國處々歩射祭 是も方々にあり御毬の神事 三宅島玉取祭 筑前筥崎宮等綱掛の神事 又綱曳祭多し鉤曳の神事 伊勢伊賀近江六...
柳田國男 「祭禮名彙と其分類」
...自在鉤(じざいかぎ)のあたりまでも燻(いぶ)しまわったからで...
柳田国男 「年中行事覚書」
...結びめのところに鉤(かぎ)がさがっている...
山本周五郎 「橋の下」
...絶壁へかかると茂助は鉤縄(かぎなわ)を投げて...
吉川英治 「新書太閤記」
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