...「鉤(かぎ)が呑めるのは魚だけです...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...その鉤(はり)までも海に失つてしまいました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...この鉤は貧乏鉤(びんぼうばり)の悲しみ鉤(ばり)だと言つて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...それから今申しました※、鉤、送と云ふ三つの韓方明が使つた術語を大師が使つて居られるか、又は『訐』の字だけを使つて居つて、其の外のものを使つて居られぬでは疑ひを存せねばならぬのでありますが、それはどうかと云ふと、皆明かに此等の術語を使つて居られます...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...行儀(ぎやうぎ)よく鉤(かぎ)の手(て)に並(なら)んでゐた...
夏目漱石 「門」
...たちまち鉤(かぎ)の手に屈曲して...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...イワシの頭が鉤からすんなり取れなかったのだろう...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...鉤など苦痛じゃないんだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...(21)『マインツ教会合唱団による死者のための通夜』(22)mace ――先に鉤釘(かぎくぎ)のついた矛(ほこ)で...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...鋸牙鉤爪(のこぎりばかぎのつめ)鬚健にして尖(とが)り舌大きさ掌のごとく倒(さかさま)に刺(はり)を生ず...
南方熊楠 「十二支考」
...中にはさきに黒い鉤(かぎ)のついた長い竿(さお)を持(も)った人もありました...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...鉤占いの話成人と子どもと...
柳田国男 「こども風土記」
...自在鉤(じざいかぎ)に大薬缶(やかん)が懸けてあり...
吉川英治 「大岡越前」
...さあ……あの正真正銘の鉤鎌(かぎかま)ノ鎗の一人者を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...無数な鉤鎌鎗(かぎかまやり)が製産の作業に乗っていたし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...シャンパンのキルクがボーイの鉤鼻(かぎばな)から落下すると私のパートナアが横目をつかってボーイに現金で酒代とチップを渡すように催促して別に靴先につける天花粉の代金十仙(セント)を請求する...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...馴れないうちはよく鉤(はり)をそれに引つ懸けました...
若山牧水 「樹木とその葉」
...私など大抵一匹ごとに鉤(はり)を切つて新たなのを用ゐました...
若山牧水 「樹木とその葉」
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