...そして魚を鉤(はり)から脱して...
アルテンベルヒ Peter Altenberg 森鴎外訳 「釣」
...わたしは空からおりてきた鉤(かぎ)のやうに...
大手拓次 「藍色の蟇」
...兄が無くなつた鉤(はり)を請求する有樣を語りました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...そこで鯛の喉を探りましたところ、鉤があります...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...一尾の香魚鉤にかゝりながら溌剌として空に躍る...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...備さに其兄の失にし鉤を罰(ハタ)れるさまを語り給いき...
高木敏雄 「比較神話学」
...蜆貝でも掘るつもりで川尻へ行く(魚釣しようにも鉤がないし蚯蚓も買へないから)...
種田山頭火 「其中日記」
...そのロープの尖端(せんたん)には人間の腕まわりほどの太さの鉤(かぎ)がついていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...時々鎖から鉤がはずれると...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...銛(もり)と手鉤(ギャフ)を手に持った...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...その鉤からだらりと下がって縊死していた...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...鉤に脚をかけて下さい...
牧野信一 「酒盗人」
...鉤鼻(かぎばな)の眼のひかった男で...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その先の鉤の餌も...
正木不如丘 「健康を釣る」
...たいていは樹(き)の小枝の鉤(かぎ)になったものを折取(おりと)って...
柳田国男 「こども風土記」
...また正直な鉤の神にベロベロなどという名をつけたろうかという問題が起る...
柳田国男 「こども風土記」
...ネンガラには元(もと)はみな鉤枝(かぎえだ)がついていたろうというのが...
柳田国男 「こども風土記」
...四本の肢の内二本には大きな前足ないし鉤爪があり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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