...砂糖を挾む小さい鉗子(かんし)が一つ...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...私は長い鉄の鉗子(ピンセット)を忘れて来たことに気がついた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鉄箸の形をした金鉗(かなばさみ)はその一隅に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...耳鉗(みみわ)、腕釧(うでわ)も細い姿に、抜出(ぬけで)るらしく鏘々(しょうしょう)として……あの、さら/\と歩行(ある)く...
泉鏡花 「印度更紗」
...何故かと言うと彼は鉗子で歯を抜くこと...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...ヴルペス教授が動脈鉗子と想定した道具があった...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...腫瘍を取り除くための鉗子...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...口には一寸ばかり銅(あかゞね)を鉗(はめ)て火を出(いだ)さしむ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ソーンダイクは鉗子で死人の唇をもちあげて...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...鉗子(かんし)などがぴかぴか光つて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...二人は牛がどうとかいふことを符貼交りに云うて平内さんが相手の袂へ手を入れて二人で握り合うたと思つたら平内さんは其癖の大聲を出してそりやあんまり安く買つたなあといひながら口を鉗んで向鉢卷した頭を横に曲げた...
長塚節 「佐渡が島」
...周章(あわて)て口を鉗(つぐ)んで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ヘー復職する者が二三人」「二三人」山口は俄に口を鉗(つぐ)んで何か黙考していたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...文三はフト口を鉗(つぐ)んで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...因って鉗を断ちて飼う...
南方熊楠 「十二支考」
...生れるとき難産であったために鉗子(かんし)という鉄の道具で頭を挾んで生ましたところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...疎石禅師の鉗鎚(けんつい)のおかげといえぬこともない...
吉川英治 「私本太平記」
...あんなにも師の鉗鎚(けんつい)にたたかれてきた禅...
吉川英治 「私本太平記」
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