...鉋それ自身はひっくり返っている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...恐らくアイヌの鉋屑の「神棒」から来たのであろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...竹屑やら鉋屑の中に腹匍(はらばひ)になつては...
石川啄木 「二筋の血」
...今更に長良(ながら)の橋の鉋屑(かんなくづ)...
内田魯庵 「犬物語」
...鉋(かんな)をかけては削り...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...玄関に通じる石畳の上には鉋屑が一杯に散らばつてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...大工がしきりに鉋(かんな)や手斧(ておの)の音を立てているが...
田山花袋 「田舎教師」
...亭主がせつせと仕事場で鉋を使つてゐる家などもあつた...
田山花袋 「歸國」
...活字の底部を鉋で削つて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...然りといへども鑿(のみ)鉋(かんな)を手にするもの欣然(きんぜん)としてその業を楽しみ時に覚えず清元(きよもと)でも口ずさむほどなればその術必ず拙(つたな)からず...
永井荷風 「一夕」
...そこで鉋太郎(かんなたろう)も...
新美南吉 「花のき村と盗人たち」
...そこへ鉋屑が流れて来たのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...二枚鉋(がんな)の台だけが残っていたりした...
本庄陸男 「石狩川」
...今ひとりの勞働者が机を作るとせよ、彼は木材を鋸でひき、それに鉋をかけ、鑿で孔を穿ち、そしてそれを組合はせる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...けれどそのとき彼は鉋を用ゐる法則を必要としない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...あるひは鋸を用ゐる法則は必然的に鉋を使ふ法則にまで轉化する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...男はある日仕事場の鉋屑をまぜ返したり...
室生犀星 「香爐を盗む」
...コバ飴といつて鉋屑に包み...
柳田國男 「食料名彙」
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