...穢い容(なり)をした旅僧が錫杖を鳴らしながら来て手にした鉄鉢をさし出して...
田中貢太郎 「長者」
...彼女の一人が出て来て一銭銅貨を鉄鉢に入れやうとするのを『ありがたう』といつて受けないで『もういたゞいたもおなじですから...
種田山頭火 「行乞記」
......
種田山頭火 「行乞記」
...片輪の蜘蛛がはいあるく・また逢うた支那の子供が話しかける西へ北へ支那の子供は私は去る歩いても眺めても知らない顔ばかり鉄鉢...
種田山頭火 「行乞記」
...十五六軒も行乞すれば鉄鉢が一杯になつたが(米で七合入)今日では三十軒も歩かなければ満たされない...
種田山頭火 「行乞記」
...鉄鉢の中へ五十銭銀貨を二つ入れて...
種田山頭火 「行乞記」
...・鉄鉢へ霰(改作)余談として一...
種田山頭火 「行乞記」
...寝苦しかつた汗をながす・みんなたつしやでかぼちやのはなも・こどもばかりでつくつくぼうし・家あれば水が米つく・どこまでついてくるぞ鉄鉢の蠅・家がとぎれると水音の山百合煙が山から人間がをる仲よく朝の山の草刈る・いたゞきのはだかとなつた・こゝからふるさとの山となる青葉山奥の田草とる一人には鶯人にあはない山のてふてふ七月廿九日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...それでは鉄鉢へ入れて貰ひましよう...
種田山頭火 「行乞記」
...そこで私は鉄鉢を魚籠(ビク)に持ちかへた...
種田山頭火 「其中日記」
...私は鉄鉢を魚籃としたならばもつと面白いだらうと考へてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...鉄鉢を魚籃として...
種田山頭火 「其中日記」
...十銭白銅貨を鉄鉢へ入れた...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「草木塔」
...何年ともなく押入の中に空しく転(ころが)つてゐた鉄鉢(てつばつ)を手にして...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...鉄鉢の中へ追加してやりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火にかけた鉄鉢の磚茶(たんちゃ)が煮えると...
久生十蘭 「新西遊記」
...ひだりに鉄鉢(てっぱち)をもち...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??