...鉄環は磁気を帯びる...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...左の手に友綱の鉄環(かなわ)をしっかりと握って腰を据(す)えながら...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...これ等は「祈祷柱」と呼ばれ、鉄環の音は、神々の注意を歎願者に向けるのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...はんだづけにした鉄環(てつわ)の代わりにただ嵌(は)め込んだ鉄環を使った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かの鉄環の如くであつた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...ただ向う側に存する血塔(けっとう)の壁上に大(おおい)なる鉄環(てっかん)が下(さ)がっているのみだ...
夏目漱石 「倫敦塔」
...船の鉄環であけられた革の割目に死人の長い髪がひっかかっていたのだった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...一脚に大鉄環を貫けるを見...
南方熊楠 「十二支考」
...曹軍の鉄環(てっかん)につつまれんとしていた...
吉川英治 「三国志」
...ここに小鉄環(しょうてっかん)を作って...
吉川英治 「三国志」
...その包囲鉄環のうちに捉(とら)われてしまった...
吉川英治 「三国志」
...存分に療治してくれい」鉄環を除(と)って...
吉川英治 「三国志」
...これもその大包囲鉄環のうちにとらえんとしたが...
吉川英治 「三国志」
...蜀の包囲鉄環(てっかん)からは遁れていたが...
吉川英治 「三国志」
...ふとい鉄環(てっかん)が打ちこんであり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鉄環の縄をきるやいな――ザアッと筏は下流(かりゅう)のほうへ押されてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...寄手の鉄環(てっかん)を粉砕し...
吉川英治 「新書太閤記」
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