...漫然と桜を眺めてゐる...
芥川龍之介 「好色」
...漫然と回想に耽り出した...
芥川龍之介 「上海游記」
...ただ所謂歌になりそうな景物を漫然と三十一字の形に表しただけで...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...ある政党の如きは抽象的に漫然と積極主義を唱え...
大隈重信 「選挙人に与う」
...漫然とダアビイと称するものの...
谷譲次 「踊る地平線」
...漫然とその日を過したりする習慣であったからだし...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...評判しようとする動機は概して漫然とした善意に帰着するし...
戸坂潤 「思想としての文学」
...漫然として東洋の思想習慣の凡てに反抗して居るばかりである...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...漫然と瞳孔(ひとみ)の向いた見当を眺めていた...
夏目漱石 「道草」
...漫然と考えたよりは遙(はる)かに大きいものであるが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...漫然と聽き逃してしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今度こそ目的のない漫然とした旅役者ではなく...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...ただ漫然と彼らに接しただけで...
牧野信一 「鬼涙村」
...漫然とまつたく同じ夜ばかりを送り迎へてゐるのだが...
牧野信一 「極夜の記」
...」たゞ漫然と眠気と戦ひながら...
牧野信一 「眠い一日」
...漫然と遊び暮してゐた...
牧野信一 「村のストア派」
...ただ漫然と読むよりも...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...ただ漫然といることでさえ...
横光利一 「上海」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??