...漫然とブック・マンなどを覗(のぞ)いていた...
芥川龍之介 「彼 第二」
...……そんな事を漫然と考えている中に...
芥川龍之介 「女体」
...今度はポツケツトの夕刊を漫然と膝の上へひろげて見た...
芥川龍之介 「蜜柑」
...ある政党の如きは抽象的に漫然と積極主義を唱え...
大隈重信 「選挙人に与う」
...ただ漫然と湧くのだからどうせまとまらない...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...三日漫然とあるきたい...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...吾々は併し一定の根拠を示さずに漫然とそう云うのではない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...漫然とそう云っているに過ぎない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...一般に漫然とマルクス主義の理論と呼ばれるものの内容をなす...
戸坂潤 「辞典」
...時には漫然と赤いからだと云って見たり...
戸坂潤 「社会時評」
...漫然と画布に命じて...
中井正一 「物理的集団的性格」
...浮世絵一枚々々の出板年数は一見容易なるが如しといへどもしかも唯(ただ)漫然として各板画の画風筆法等を比較するが如き事にては決して発見し得べきものにあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...そこで兵馬も漫然と...
中里介山 「大菩薩峠」
...漫然と瞳孔(ひとみ)の向いた見当を眺めていた...
夏目漱石 「道草」
...漫然と介在した若い男女の東洋人...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...雪の中を漫然と歩き回つてゐると非常に快い眠気が襲つて...
牧野信一 「貧しき日録」
...漫然と遊び暮してゐた...
牧野信一 「村のストア派」
...実に漫然と進んでいったのが...
山本周五郎 「半之助祝言」
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