...頑丈なトネリコのステッキの石突と頭とに鉄がついている...
石川欣一 「山を思う」
...鉄扇かずらの浮織のある...
泉鏡花 「婦系図」
...鉄のツメです...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...窓の鉄ごうしを破ったほうが早いかもしれぬと...
江戸川乱歩 「影男」
...私はまた鉄扉に靠(もた)れて眺めるともなく墓の表に眼を注いでいたが...
橘外男 「逗子物語」
...やがて鉄瓶(てつびん)がチンチン音を立て始めた...
田山花袋 「田舎教師」
...鉄網に悲鳴する痴(ちけい)となれり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...大きな鉄瓶の中へ栗を入れて煮ています...
中里介山 「大菩薩峠」
...知人をたよって鉄工所に頼み込み...
中谷宇吉郎 「硝子を破る者」
...樋の上蓋は多分丈夫な鉄格子にでもなっているのであろう...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...五哥銅貨や蹄鉄をまるで蕎麦煎餅かなんぞのやうに片手で捩ぢ曲げることも出来る...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...御主人夫婦の鉄火だったこともかえって自分には親しめたし...
正岡容 「小説 圓朝」
...鉄兵の「愛情の問題」にある誤りが「真知子」のなかでも別の形で出て居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...朝鮮人は何処(どこ)の家(うち)でも台処に大きな鉄釜があってその中へ牛の頭を一つ入れて外の野菜でも鳥の骨でも何でも打込(ぶちこ)んで一年中下へ火を焚(た)いている...
村井弦斎 「食道楽」
...鉄風 それにお前のは踊りとは言えんよ...
森本薫 「華々しき一族」
...鉄さんもとりたててすすめるようすはなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...鉄砲(てっぽう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...河豚の異名を鉄砲とよんだが...
吉川英治 「河豚」
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