...「彼は頭が鈍物で、何度も同じことを聞き返す...
...「この包丁は鈍物で、切れ味が鈍い...
...「彼女の性格は鈍物で、冗長な話が多い...
...「彼は鈍物な人間だけど、筋金入りの優しい性格だ...
...「鈍物に対しては辛辣な指摘をする人がいるが、私は優しく接するようにしている...
...」「手前のやうな鈍物は...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...世の中には鈍物(どんぶつ)が多いから...
海野十三 「すり替え怪画」
...それより落付いた人も彼を薄鈍物(うすのろ)だといった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...かえって意地わるのやれ鈍物のと思われ言わるるも情けなし...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...哲学的鈍物は科学と形而上学とを...
戸坂潤 「思想としての文学」
...鈍物として歯牙(しが)にもかけなかったその連中の下命を拝さねばならぬことが...
中島敦 「山月記」
...丸で要領を得てゐない鈍物同様の挨拶振になる...
夏目漱石 「それから」
...まるで要領を得ていない鈍物同様の挨拶振(あいさつぶり)になる...
夏目漱石 「それから」
...いかに私が明盲の鈍物にすぎなかつたことだらう...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...扉口には二人の頑丈な鈍物(どんぶつ)が立ちはだかっているのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私は何と云う機智と奇才のない鈍物であったろう...
松永延造 「職工と微笑」
...『眞個(ほんとう)にお前(まへ)は鈍物(どん)だね!』『耻(はづ)かしくもなく能(よ)くこんな莫迦(ばか)げた事(こと)が訊(き)かれたものだ』とグリフォンが云(い)ひ足(た)しました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...ことさらの鈍物、御世話奉察候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さしもの鈍物が卒然としてさめた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...乾分の中でも鈍物ののん竹というしろものなので...
吉川英治 「剣難女難」
...「さてさて鈍物という者は仕方がないものだ...
吉川英治 「三国志」
...むしろ鈍物(どんぶつ)に生れて...
吉川英治 「新書太閤記」
...「鈍物(どんぶつ)の性(さが)にござりますが...
吉川英治 「親鸞」
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