...鈍感な群集にもやっと事の真相が分った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...お嬢さんの下手人のことですか」「云うまでもありません」鈍感な署長は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...鈍感な老爺はゆるゆると煙草を吸ひ...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...鈍感な男ではなくなったというわけだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...あの青脹れた鈍感な顔を見ているだけでも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...気づいていないのは誰にも増して鈍感な我が夫ディヴィッドだけ...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...この怠慢で鈍感な影像力・想像力は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この点に比較的鈍感なのが日本の大衆政治家ではなかったかと思う...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そういう鈍感な人間の一人であるらしい...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...白ばっくれるのと鈍感なのとは結局お隣り同志だわ...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...与八も鈍感な頭をめぐらして...
中里介山 「大菩薩峠」
...音楽に鈍感な女の人が...
中原中也 「撫でられた象」
...憐憫も同情も知らないほど鈍感な性質であったとは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...如何に鈍感な照子でも...
牧野信一 「妄想患者」
...鈍感な男だったが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...契月がこういう鈍感な雲と月とを描くのであろうかと思っていたところだったので...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...ようやく、鈍感な私にも、それが二人の痴戯であるのがわかってきた...
山川方夫 「愛のごとく」
...何の驚きも感じない鈍感な時代に棲んでいるのだ...
横光利一 「欧洲紀行」
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