...先生らしくないことだ)あくまで鈍感な私は...
海野十三 「ある宇宙塵の秘密」
...鈍感なんですのよ...
太宰治 「おさん」
...私のような鈍感な旅行者にもわかるのです...
太宰治 「みみずく通信」
...あの青脹れた鈍感な顔を見ているだけでも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...気づいていないのは誰にも増して鈍感な我が夫ディヴィッドだけ...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...勤勉な歴史家が屡々最も鈍感な批評家であるのは...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...この怠慢で鈍感な影像力・想像力は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この点では我々は鈍感なる西洋作家たちから学ばねばならぬ...
戸坂潤 「読書法」
...白ばっくれるのと鈍感なのとは結局お隣り同志だわ...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...もともと鈍感な男のことですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんだってこんな鈍感な冷淡さと寝ぼけまなことですっかり見すごしてしまう人...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...憐憫も同情も知らないほど鈍感な性質であったとは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...如何に鈍感な照子でも...
牧野信一 「妄想患者」
...これらすべての鈍感な無知な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...先方の鈍感な煮え切らない曇ったような声とが入交ってきこえたが...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...人はしばしばこういう眠ったような鈍感な人間にかかって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...矢島弥市という少し鈍感な少年を貰った...
山本周五郎 「菊千代抄」
...これはやはり奥方をお迎えあそばしませぬと……」いつもの鈍感な調子でそう云いだした...
山本周五郎 「菊千代抄」
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