...鈍感なんですのよ...
太宰治 「おさん」
...鈍感な勝治にも、少しは察しがついて来た...
太宰治 「花火」
...よほど鈍感な相手を見つけ出さねばならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この点では我々は鈍感なる西洋作家たちから学ばねばならぬ...
戸坂潤 「読書法」
...白ばっくれるのと鈍感なのとは結局お隣り同志だわ...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...もともと鈍感な男のことですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかに鈍感なりといえども...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐ろしく鈍感な舌を持った人間で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...鈍感な男だったが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...これらすべての鈍感な無知な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...契月がこういう鈍感な雲と月とを描くのであろうかと思っていたところだったので...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...きらいなやつに面白いお話しをせがむような鈍感な間違いはしないわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...矢島弥市という少し鈍感な少年を貰った...
山本周五郎 「菊千代抄」
...これはやはり奥方をお迎えあそばしませぬと……」いつもの鈍感な調子でそう云いだした...
山本周五郎 「菊千代抄」
...その時には流石(さすが)に鈍感な福太郎もすくなからず面喰らわせられた...
夢野久作 「斜坑」
...鈍感な私にも一切のウラオモテが次第次第に夜の明けるように首肯されて来た...
夢野久作 「少女地獄」
...何の驚きも感じない鈍感な時代に棲んでいるのだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...鈍感な私と違って...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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