...悔悟の最初のするどい切先が鈍ると...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...十月十九日――今日は非常に視力が鈍る...
豊島与志雄 「反抗」
...最後の決断の鈍るのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...御用聞は腕が鈍るばかりだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泣けば決心が鈍ると...
平出修 「計画」
...けれ共十の時から今までのかなり長い間年に二度会うか会わないで居ながらどうしても弱らず鈍る事のない愛情を子は持ちつづけて来た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...鈍る形で現れるのですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたくしの恐ろしいのは若い女としての心が鈍ることでございます...
室生犀星 「荻吹く歌」
...死ぬんだと思うと、あまり大勢の人に迷惑をおかけしない方がいいんだとも考えられて、出足も鈍る...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...僕の食欲さえがいささか鈍る様子であった...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...「は、途中で家僕に出会い、母どもの在所だけ知れましたのでとりあえずここへお伺い申しました」「では母御にはまだ会っていないのだな」「まだ会いません」「じつは来栖からわしのもとへ……」云いかけたが、舌が鈍るらしく、ちょっと言葉を切ってから続けた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...Q川の浸蝕力の鈍るに従ひ...
横光利一 「静かなる羅列」
...初鹿野伝右衛門が槍先は決して鈍るものではござらぬぞ」「御念には及ばぬ...
吉川英治 「上杉謙信」
...不斷に研かなければ、誰の血液でも、濁る、澱む、鈍る、落伍する...
吉川英治 「折々の記」
...よけいに鈍る」九すすきは伸びて...
吉川英治 「野槌の百」
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