...妙に本間さんの論鋒(ろんぽう)を鈍らせた...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...不思議におれの心を鈍らせた...
芥川龍之介 「偸盗」
...またその四肢を鈍らしてイドメニュースに打たれしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かつなおいっそう愚鈍らしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あらゆるものの動作を鈍らせ...
豊島与志雄 「録音集」
...その上祐天がちっとも愚鈍らしくない...
夏目漱石 「明治座の所感を虚子君に問れて」
...君の歩みを鈍らせるものを君は無視し...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...多少露国の鋒鋩(ほうぼう)を鈍らしめたるによるといえども...
日野強 「新疆所感」
...それと同じ道理で深くえぐつた捜索法は人の思量を鈍らせて混雑させる...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...決してゼーロンの勢ひは鈍らなかつたが...
牧野信一 「夜見の巻」
...傍からその決心を鈍らせてくるあの未練に似ていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...その非難の舌鋒を鈍らした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...享楽によって鈍らせ・飽かせ・弱らせ・まいとした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...用の働きを鈍らしてくる...
柳宗悦 「工藝の道」
...そしてこの事は一層私に歌集清書の筆を鈍らしたのであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...特に恋愛の深いまじめな意味に対する感受性を鈍らせないために...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
...あるものは幾年かの時日によって印象を鈍らされている...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
...武士階級の威圧によってようやくその鋒先(ほこさき)を鈍らせた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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