...己と釣合いて空際に浮ばずまたアムフィトリートの腕は未だ我が物と遠く広がる国々の果てを抱かざりき...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...一つの階級の奢侈は他の階級の窮乏によって釣合いがとられた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...これも柿内未亡人の署名の方が不釣合いに字体が大きい...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...彼等は少しも釣合いがとれずちょうど同じ...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...不釣合いに厳(いか)つい床や袋戸棚(とだな)などちょっと擬ったところがあった...
徳田秋声 「仮装人物」
...この一年は不釣合いな感じを与えるだろう...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...釣合いを失っていて...
豊島与志雄 「庶民生活」
...全体の釣合いからいえばよく整うていて不具ではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...夫婦としては少し釣合いがまずいようだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...甚(はなは)だ窮屈と不釣合いとを忍んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...職業とこれを営む者とのあいだの釣合いが当を得たものと得ないものとがあることは...
新渡戸稲造 「自警録」
...この不釣合いは非常に大きく...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...この不釣合いは、高度に発展した衛生は経験主義を基礎としており、正確な観察によるので、誤った学説のせいで失っているものはほとんどないことを、証明しているようだ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...釣合いから成り立っているものだから...
久生十蘭 「あなたも私も」
...頻りに釣合い(シムメトリイ)を主張したが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...物と金の釣合いがとれなくなって...
宮本百合子 「幸福について」
...その奥のガラクタ小舎とは不釣合いな奇抜なものに見える...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...ほかと釣合いが取れないじゃないか...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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