...外(ほか)が釣り合わないのは手もなく不具(かたわ)です...
夏目漱石 「こころ」
...全く赤裸(はだか)と釣り合わない...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...自分の好奇心に釣り合わない弱味だと思い始める...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...この男の風采(ふうさい)態度(たいど)と探偵とはとても釣り合わない性質のものだという気がした...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...だからただ釣り合わないばかりでなく...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...しかもその割った部分を明細に描写する手際(てぎわ)がなければ時勢に釣り合わない...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...時々姉の予期に釣り合わないようなものを買い込んだり着込んだりして...
夏目漱石 「道草」
...貴夫(あなた)の紙入(かみいれ)に」健三は床の間に釣り合わない大きな朱色の花瓶(はないけ)を買うのに四円いくらか払った...
夏目漱石 「道草」
...それは今まで彼女の口にしつつあった甘い言葉とは全く釣り合わない妙な輝やきであった...
夏目漱石 「明暗」
...肥った身体(からだ)に釣り合わない神経質の彼には...
夏目漱石 「明暗」
...彼の心持と全く釣り合わないこの所作(しょさ)が彼を二つに割った...
夏目漱石 「明暗」
...また釣り合わないようでもあった...
夏目漱石 「明暗」
...釣り合わないようでもあるというのとほとんど同じ意味になるので...
夏目漱石 「明暗」
...全く釣り合わないまでにかけ離れた態度ではなかったからである...
夏目漱石 「明暗」
...あんな釣り合わない女性(にょしょう)は駄目だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...破産と家財が釣り合わない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...「……ドウモ……身体が弱う御座いますので……外套のまま失礼を……」それは矢張(やは)り身体に釣り合わない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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