...これで前よりも釣り合いが取れた...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...口と目が釣り合いを失(しっ)して...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...彼との釣り合いを気にしているようだった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...わが民族が外に向こうて膨脹せんとする力との釣り合いによって...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...もともとこういう相手に恋するなぞということが当人としては釣り合いの取れぬ間違いの元だったのでしょうが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...―――そして老人との釣り合い上...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...兄さんは危うくお父さんを殺すような目に会わして……のろいのことばまで吐いて来たくせに……もう今は……こんなとこで冗談なんか言うんですか……『財布か命か』なんて!」「それがどうしたというんだい? いけないっていうのかい? おれの分際に不釣り合いだというのかい?」「いいえ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それで二人の間に年齢の不釣り合いはなかったわけである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...たがいの釣り合いから成立っているものだから...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...釣り合いが取れていない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...このエドワード・ストリートには全く不釣り合いだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...すっかり釣り合いきらなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...柱の太さと堂の大きさとの釣り合い...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...五重塔の各層を勾配と釣り合いとでただ一本の線にまとめ上げた微妙な諧調...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...釣り合いのとれないチグハグなところがあった...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...ただあの神々しい嬰児の顔の特殊な釣り合いにおいてのみ見られるものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...推古式彫像の体躯が一見したところ人体の釣り合いを無視しているように感ぜられるに反して...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...不釣り合いに大きい犠牲を払っても目前の一事を貫ぬこうとする...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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