...金魚の代りに小姓の前髪を釣り上げた...
薄田泣菫 「茶話」
...徐々に釣り上げられてゆく...
太宰治 「走れメロス」
...青銅の耀く針に釣り上げて海より陸に移すごと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...高く高くお寺の鐘つき堂に釣り上げられました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...内儀は眉をキリキリとヒステリックに釣り上げ...
西尾正 「陳情書」
...ビルディングの屋上に釣り上げられた愛子はどんな事になるかわからず...
野村胡堂 「九つの鍵」
...屋上の二青年「愛ちゃんはたしかにこのビルディングの上に釣り上げられたというのだネ...
野村胡堂 「九つの鍵」
...屋上に釣り上げられた時...
野村胡堂 「九つの鍵」
...潮の入る横川筋ででつかい鯉が釣り上げられるわけは無いが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物価を釣り上げて...
野村胡堂 「礫心中」
...その句行き/\てこゝに行き行く夏野かな朝霧や杭打つ音丁々たり帛を裂く琵琶の流れや秋の声釣り上げし鱸(すずき)の巨口玉や吐く三径の十歩に尽きて蓼(たで)の花冬籠り燈下に書すと書かれたり侘禅師(わびぜんじ)から鮭に白頭の吟を彫る秋風の呉人は知らじふぐと汁右三種類の外に春水や四条五条の橋の下の句は「春の水」ともあるべきを「橋の下」と同調になりて耳ざはりなれば「春水」とは置たるならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...仕掛をきられぬやうに引つぱり上げる迄の苦心は……」草人さんは身振り豊かに冷々しながら釣り上げる迄の苦心を説明し初めた...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...」と、そんな時、彼は首をかしげて、肩を釣り上げて、両掌をひろげて、鼻と唇に皺を寄せていう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...十余隻の漁船が見ている中に多数のカツオを釣り上げた...
武者金吉 「地震なまず」
...たちまち眼を釣り上げ...
夢野久作 「女坑主」
...そいつを索条(ワイヤ)や鎖(チエン)でジワジワと釣り上げるだけでも...
夢野久作 「焦点を合せる」
...そう引ッ懸って来た魚をすぐに釣り上げようとはしないで...
吉川英治 「江戸三国志」
...天まで釣り上げられるかと思いましたよ」姉のエルネスチイヌは...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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