...怪しい針に釣り上げられて...
泉鏡花 「悪獣篇」
...怒るとまるで人が変ったようになり、眼を釣り上げ、顔は蒼白というよりはむしろはくぼくでも塗ったように白っちゃけてしまうのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...魚を多量に釣り上げる事にあるのでは無くて...
太宰治 「令嬢アユ」
...阿呆鳥(あほうどり)を釣り上げた...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...風車に突きかかって空中に釣り上げられるような目に会ったことはなかったかどうか...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...鯉を一匹釣り上げたら...
豊島与志雄 「鯉」
...釣り上げた新鮮なる湖魚を主菜にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...釣り上げた大きい虹鱒が...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...そこにはゆうべ愛子を釣り上げた綱や鎖がそのままになっており...
野村胡堂 「九つの鍵」
...地蔵様を釣り上げたのだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...紙鳶絲(たこいと)で釣り上げてある包みが一つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...加十の肩の上で生色を失っている鶴子を見ると急に鳳眦(ほうし)を釣り上げ...
久生十蘭 「魔都」
...乙の首を両手ではさんで宙に釣り上げるのである...
牧野信一 「余の倅に就いて」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...眉を釣り上げるやら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...男子が雷に睾丸を天まで釣り上げらるるを憂いてのようにも聞える...
南方熊楠 「十二支考」
...ほとんど眼を釣り上げんばかりになっていて...
三好十郎 「冒した者」
...灰色の重い魚を釣り上げた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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