...眼を釣り上げているんです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...鱸は次から次へと釣り上げられて...
薄田泣菫 「茶話」
...徐々に釣り上げられてゆく...
太宰治 「走れメロス」
...今釣り上げたばかりの者がゆるゆると次の支度にかゝりながら...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...何度かこの夜釣りに誘われながら何度いっても私は釣り上げるたびに悲鳴をあげた...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...鯉を一匹釣り上げたら...
豊島与志雄 「鯉」
...ビルの屋上に釣り上げられたんです...
野村胡堂 「九つの鍵」
...そこにはゆうべ愛子を釣り上げた綱や鎖がそのままになっており...
野村胡堂 「九つの鍵」
...地蔵様を釣り上げたのだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一週間で三匹も立派な魚を釣り上げた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...仕掛をきられぬやうに引つぱり上げる迄の苦心は……」草人さんは身振り豊かに冷々しながら釣り上げる迄の苦心を説明し初めた...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...顎を心持釣り上げているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...それから、上を向く時には、きまって胡麻塩(ごましお)の眉を帽子のつばの下で、高く釣り上げる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...ほとんど眼を釣り上げんばかりになっていて...
三好十郎 「冒した者」
...その日の午後九頭竜川で鮎釣りをした人が八十匹も釣り上げたと言う...
武者金吉 「地震なまず」
...病人は釣り上げた鯉(こい)のように...
森鴎外 「カズイスチカ」
...これはッ……」ギリギリと眼を釣り上げた昌秋は左手に提(ひっさ)げた延寿国資(えんじゅくにすけ)の大刀をガラリと畳の上に取落した...
夢野久作 「名君忠之」
...錨(いかり)で釣り上げ投げつける起重機や...
横光利一 「微笑」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??