...いつも二倍か三倍も釣り上げてゆく...
梅崎春生 「魚の餌」
...怒るとまるで人が変ったようになり、眼を釣り上げ、顔は蒼白というよりはむしろはくぼくでも塗ったように白っちゃけてしまうのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...眼を釣り上げているんです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...私は釣り上げられたいもりの様にむなしく手足を泳がせた...
太宰治 「狂言の神」
...釣り上げられてゆく友の両足に...
太宰治 「走れメロス」
...内儀は眉をキリキリとヒステリックに釣り上げ...
西尾正 「陳情書」
...屋上の二青年「愛ちゃんはたしかにこのビルディングの上に釣り上げられたというのだネ...
野村胡堂 「九つの鍵」
...そこにはゆうべ愛子を釣り上げた綱や鎖がそのままになっており...
野村胡堂 「九つの鍵」
...潮の入る横川筋ででつかい鯉が釣り上げられるわけは無いが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顎を心持釣り上げているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...彼は対手が陶器でありながらそれ以上の物に釣り上げて考えてやっている...
室生犀星 「陶古の女人」
...私はこの錘を垂れて人生からさらに何物かを釣り上げようとしているのかと...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...病人は釣り上げた鯉(こい)のように...
森鴎外 「カズイスチカ」
...眉を釣り上げ唇を噛み締めました...
夢野久作 「白髪小僧」
...眼を逆様(さかさま)に釣り上げて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...蒼白い汗が輝やき流れて……額(ひたい)の皺を逆さに釣り上げて……乱脈な青筋をウネウネと走らせて……眼をシッカリと閉じて……義歯(いれば)をガッチリと喰い締めて……両手でシッカリと椅子の肱に掴まりながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これはッ……」ギリギリと眼を釣り上げた昌秋は左手に提(ひっさ)げた延寿国資(えんじゅくにすけ)の大刀をガラリと畳の上に取落した...
夢野久作 「名君忠之」
...錨(いかり)で釣り上げ投げつける起重機や...
横光利一 「微笑」
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