...粉を非常に軽くし粉に混ざっている不純物を分離するために細かい針金の篩にかける...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...渠は自分の今わたらうとする橋の針がねの緊張力がまだどこまで確かで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...下士官を充実させて置く必要があるという主脳部の方針からである...
梅崎春生 「狂い凧」
...その時計の針(はり)が十時十分前をさしました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...針のむしろに坐った思いで居るということや...
太宰治 「虚構の春」
...一路日本へ針路を向けようじゃないか……...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...後の針状結晶と毛虫とでは距離があまりに大き過ぎるようである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...針一本でも突き刺されば助からぬ脳髄を...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...よきは」おつぎは見(み)ると針(はり)が向(むかふ)の岸(きし)から出(で)た低(ひく)い川楊(かはやなぎ)の枝(えだ)に纏(まつは)つて絲(いと)の端(はし)が水(みづ)について下流(かりう)へ向(む)いて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...実際に天然に観測される雪の結晶の中には、針状、角柱状、鼓状など色々珍しい型のものがある...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...まるで巨大な針のやうなのだ...
原民喜 「火の踵」
...文字を刻む針が腐蝕(ふしょく)させる液体をしたたらせていました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...針のごとくこわき髯ある男に口づけせんよりは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...金文字付きの留針(ピン)がズラリと並んでいる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...また針金に吊(つ)るされた乗物で谷を渡らねばならなかったが...
横光利一 「比叡」
...その方針を破ッて...
吉川英治 「私本太平記」
...眉はくるしげに二すじの針をよせていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...これが一五九一年の末にワリニャーニの日本に残して行った方針であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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