...僕が仙台(せんだい)の針久(はりきう)旅館とかに泊(とま)つてゐて...
芥川龍之介 「偽者二題」
...すると知らない間(ま)に電鈴の針金が錆(さ)びたせゐか...
芥川龍之介 「窓」
...針ノ木峠から蓮華の裏の大雪渓を通って平に着く...
石川欣一 「可愛い山」
...恐龍号はグロリア号の針路前を横切ることになった...
海野十三 「恐龍艇の冒険」
...それに関連しての生命誕生のことなどばかりを取りあげていた針目博士が...
海野十三 「金属人間」
...一寸(ちよつと)したお針なぞをしたりする外には...
鈴木三重吉 「桑の実」
...健全なる将来の方針が樹てられるであろうか...
辰野隆 「芸術統制是非」
...この根本方針は未来の学校改革に徹底させるべきものである...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...文部省からその方針が出ているとさえ云う者がいる...
戸坂潤 「社会時評」
...一時の現象に眩惑(げんわく)されて終身(しゅうしん)の方針を定むることは...
新渡戸稲造 「自警録」
...磨針峠(すりはりとうげ)の山の宿場で番場(ばんば)という処がござんす...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...階下のおばさんに荷札に針金を通す仕事を探してもらった...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...幅一尺あるかなしの小溝に釣針を流しながら...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...寒気は肌(はだ)に針さすやうなるを...
樋口一葉 「軒もる月」
...見ると針金の締線で固く栓をされた上に...
久生十蘭 「魔都」
...これに方針を与え...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...その劇団の個々人と全体を実際上統制し統一するものとしての針路は無かったのである...
三好十郎 「俳優への手紙」
...尾張の者とか申しました」「針売りか」「垢(あか)じみた白木綿の腰切(こしきり)を着ていますので...
吉川英治 「新書太閤記」
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