...釜中(ふちゅう)の湯よりのぼる蒸気が急に凝結して消えうするにより...
井上円了 「おばけの正体」
...相手が釜中(ふちゅう)の章魚(たこ)同然手も足も出せないのだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...是を獵せば釜中に入れ水を加えて煮る時は...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...釜中の豆フツフツ泣く釜の中の豆は煮られてふつ/\とお互ひにあへぎ...
吉川英治 「折々の記」
...豆を煮るに豆の豆がらをたく相煮ることの何ぞ急なる釜中の豆ふつ/\泣く元これ同根より生ずるを私はこの詩が好きで...
吉川英治 「折々の記」
...釜中(ふちゅう)の豆の如く沸いて狼狽しだした...
吉川英治 「三国志」
...当然釜中の豆も溢れだした...
吉川英治 「三国志」
...釜中(ふちゅう)の魚みたいにただ逃げ争って蜀兵の殺戮(さつりく)にたいし...
吉川英治 「三国志」
...豆ヲ煮ルニ豆ノ(マメガラ)ヲ燃(タ)ク豆ハ釜中(フチュウ)ニ在ッテ泣ク本是(コ)レ同根ヨリ生ズルヲ相煎(アイニ)ルコト何ゾ太(ハナハ)ダ急ナル「…………」さすがの曹丕もついに涙を流し...
吉川英治 「三国志」
...蛮軍は釜中(ふちゅう)の魚みたいに右往左往して抗戦の術(すべ)を知らなかった...
吉川英治 「三国志」
...――釜中(ふちゅう)の魚はまさに煮られる如く逃げまどった...
吉川英治 「三国志」
...煮え立つ釜中(ふちゅう)の豆(まめ)としてしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...豆ヲ煮(ニ)ルニ豆ノ(マメガラ)ヲ燃(タ)ク豆ハ釜中(フチユウ)ニ在(ア)リ泣ク本(モト)コレ同根(ドウコン)ヨリ生(シヤウ)ズルモノヲ相(ア)ヒ煎(ニ)ルコトノ何(ナ)ンゾ太(ハナハ)ダシク急(キフ)ナル詩は...
吉川英治 「私本太平記」
...また悪政の釜中(ふちゅう)にあえいでいる下々のためにも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...豆ヲ煮ルニ豆ノ箕(マメガラ)ヲ燃(タ)ク豆ハ釜中(フチユウ)ニアツテ泣ク本(モト)是レ同根ヨリ生ズ相煮ル何ゾ太(ハナハ)ダ急ナル有名な魏(ぎ)の曹植(そうしょく)の「七歩詩」である...
吉川英治 「源頼朝」
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