...鮓売(すしうり)の女 ほんたうに妙な法師ぢやないか? あんなに金鼓(ごんぐ)をたたきながら...
芥川龍之介 「往生絵巻」
...劔閣天にそび入りてあらしは叫び雲は散り金鼓震ひて十萬の雄師は圍む成都城漢中尋で陷りて三分の基はや固し...
土井晩翠 「天地有情」
...紅(あけ)の緒の金鼓寄せぬと覚まさばやよく寝(ね)る人を憎む湯の宿京の舞姫を詩題に使つたもの若い晶子さんのやうなのは先づない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...山地低地には金鼓(きんこ)がとどろいた...
吉川英治 「三国志」
...三通の金鼓(きんこ)が...
吉川英治 「三国志」
...ところが、陣屋の諸所にあたってバリバリと異様な音がするので、あわてて、飛びだしてみると、四面一体は、はや火の海と化し、硝煙の光、投げ柴の火光などが火の襷(たすき)となって入り乱れているあいだを、金鼓、矢うなり、突喊(とっかん)のさけび、たちまち、耳も聾(ろう)せんばかりだった...
吉川英治 「三国志」
...蹄雲(ていうん)一陣、金鼓、喊声(かんせい)をつつんで、たちまち敵の八陣の一部生門へ喚きかかった...
吉川英治 「三国志」
...大擂(だいらい)の音や金鼓のひびきが答え合って聞えるのである...
吉川英治 「三国志」
...するとたちまち、堂々の金鼓、颯々の旗、一彪の軍馬は、野を横ぎって、冷苞勢の横を打ってきた...
吉川英治 「三国志」
...城の前に、金鼓が鳴った...
吉川英治 「三国志」
...蜀の陣で金鼓(かね)を鳴らすと...
吉川英治 「三国志」
...合図の狼煙(のろし)はその前にここから揚がっていたものとみえ、喨々(りょうりょう)たる螺声(らせい)、金鼓の音は、すでに孔明の三軍が近づきつつあることを告げ、それを知るや禿龍洞(とくりょうどう)の大兵も、先を争って、山野の闇へ逃げ散ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...城下の一方から旺(さかん)なる金鼓のひびきが寝ざめを驚かせた...
吉川英治 「三国志」
...それを見たら、金鼓一声、猛然と引っ返して撃滅にかかれ...
吉川英治 「三国志」
...金鼓の響きも正しく駈け出して来た...
吉川英治 「三国志」
...金鼓(きんこ)一声...
吉川英治 「新・水滸伝」
...敵味方の金鼓(きんこ)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それに合せ銅鑼(どら)や金鼓(きんこ)も万雷の音を揺すッてやまない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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