...喜寿を迎えると、金輪際ともう女房にイヤミを言わないことに決めた...
...金輪際(こんりんざい)拝し得られぬ苦しみは忍びようがなかった...
有島武郎 「クララの出家」
...金輪際(こんりんざい)出來(でき)ません...
泉鏡太郎 「艶書」
...金輪際ここは動かんぞ……』二 帽子に喪章をつけた紳士七月の三日だった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...僕が信者である事は金輪際許されない事だと思ふのかい...
長與善郎 「青銅の基督」
...男に金輪際解りっこはない」平次は少し茶化しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金輪際開きそうもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大丸髷(おほまるまげ)に金輪(きんわ)の根を巻きて黒縮緬(くろちりめん)の羽織何の惜しげもなく...
樋口一葉 「十三夜」
...一旦とりきめたこたあ金輪際...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...男女というものは長くつきあっているうちに愛しあうようになるなんてことは金輪際ないと妾は思うんです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...でもあの娘は俺みたいなドジなブマなまぬけな野郎に金輪際惚れてくれるわけがねえ...
正岡容 「圓太郎馬車」
...けれどもそれはふつうの金あみや金輪(かなわ)ではなくって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...皆様に御迷惑をおかけするようなことは金輪際...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...高滝子(たかたきし)と金輪(こんりん)へ参候由...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...榛軒は数(しば/\)王子の金輪寺を訪うた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ワンワン寄って来る藪蚊の群が金輪際怨めしかった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...否応(いやおう)なしに千六の尻を押(お)いて金輪際...
夢野久作 「名娼満月」
...おらぬといったら金輪奈落(こんりんならく)一角はいない...
吉川英治 「剣難女難」
...もう金輪際(こんりんざい)...
吉川英治 「私本太平記」
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