...喜寿を迎えると、金輪際ともう女房にイヤミを言わないことに決めた...
......
饗庭篁村 「木曾道中記」
...再び女の心のあんなあツたかみに接する時は金輪際(こんりんざい)なからう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...俺が何を聞いても金輪際(こんりんざい)...
高見順 「いやな感じ」
...戸は金輪際うごくものではありません...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...いくら論じたって彼らには金輪際(こんりんざい)わかりっこないことを知っているからだ――私は紳士的微笑とともにしずかに麺麭(パン)をむしりながら話題を転じただけだった...
谷譲次 「踊る地平線」
...肝腎(かんじん)の主人の刀を持った金輪勇は...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕が信者である事は金輪際許されない事だと思ふのかい...
長與善郎 「青銅の基督」
...金輪際(こんりんざい)笑はないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちよつと右左を御覽になる、その度ごとにお眉とお眼がちらほらと……ちえつ、なまんだぶ、おれはもう助からん、金輪際、助かりつこない! それはさうと、なんだつてまたこんな雨降りにお出ましになつたんだらう! 成程これで、女つてものはどこまで襤褸つ切れに眼がないかつてことがわかる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...敷島は金輪際のみませんと神様に誓ったわけじゃないんですからね...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...金輪際やめたつもりでゐたのだが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...インドなんて金輪際行ったことはありませんよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...食料品には金輪際払わないつもりだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...けれどもそれはふつうの金あみや金輪(かなわ)ではなくって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...「余与金輪寺混外上人相知五六年於茲...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此年十三年の秋方(まさ)に纔に王子金輪寺を訪うたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...第二が金輪砲(こんりんほう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そのもののため我々の精神が焼け落ちてしまう前に駆け戻ってさえいたら――そのもののせいで我々は金輪際安息を得ることができないのだ!二本の懐中電灯の光が倒れた物体に注がれると...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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