...喜寿を迎えると、金輪際ともう女房にイヤミを言わないことに決めた...
...わしらは叫ぼう失業反対だ!暗い!くたばりかけの村は暗い!だがわしらは貧乏だから賢かったぞわしらは合点したわしらは行こう此の暗さから抜け出でて一つのあかるい出口へ!わしらは一人じゃねえ金輪際ガッチリと一緒だぞ!わしら百姓は一つの赤旗の下...
榎南謙一 「農村から」
...旦那方がいくら足掻(あが)いたって金輪際知れっこありゃしねえ」と嗤(わら)った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...私がひとりでお寺へ行つてその金輪のどれを廻して見ても皆言ひ合せたやうにからんからんと逆廻りした日があつたのである...
太宰治 「津軽」
...戸は金輪際うごくものではありません...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...君はもうあの娘さんを、あの悪漢に渡すことが出来なくなってしまった」「えい、私は金輪際、渡すことが出来ませんでした」「そこで君たちの中には喧嘩がおっぱじまってしまった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...金輪際(こんりんざい)...
中島敦 「悟浄歎異」
...金輪際(こんりんざい)出て来っこなかった...
夏目漱石 「明暗」
...お袋と俺の側をちょっとも離れちゃいねえんだぞ」「うるさいッ」「金輪際(こんりんざい)ここを通すものか」「役目の表でもか」「…………」「馬鹿野郎...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金輪際(こんりんざい)打ち明ける氣はないと言ふつもりだらう」「――」頑固(ぐわんこ)に口を緘(つぐ)むお玉を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金輪際ひっくりけえしたりなぞしましねえだよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...さて、桐渡ガラドウが、今更そんな風に私の方を向いて、先生――などゝ呼びかけても、もう私は金輪際、返事などをするものか...
牧野信一 「バラルダ物語」
...でもあの娘は俺みたいなドジなブマなまぬけな野郎に金輪際惚れてくれるわけがねえ...
正岡容 「圓太郎馬車」
......
三好達治 「故郷の花」
...金輪へ参候時何之沙汰もなく残念に候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...王子金輪寺の混外(こんげ)が事に連繋して出てゐる人物の中...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...高滝子(たかたきし)と金輪(こんりん)へ参候由...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その青白い鮫の姿を目当てに行けば金輪際...
夢野久作 「近世快人伝」
...のみならずコンナ荒っぽい連中は一旦そうだと思い込んだら山のように証拠が出て来たって金輪際...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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