「金輪」の意味
仏教用語で、水輪の上位にあり九山八海を支えるもの、または金輪王の七宝の一つ。また、火鉢や囲炉裏に置く鉄製の台。
「金輪」の例文(場面別)
- 文学・詩歌朝の空に金輪が昇り、大地を照らし始めた。
- 仏教・宗教仏像の後ろには金輪が描かれ、神聖な雰囲気を醸し出している。
- 歴史・古典古代の壁画には、金輪を象徴する図像が多く見られる。
- 美術・芸術画家は金輪をモチーフにした作品を展示会で発表した。
小説での「金輪」の使い方
...喜寿を迎えると、金輪際ともう女房にイヤミを言わないことに決めた...
...金輪際(こんりんざい)拝し得られぬ苦しみは忍びようがなかった...
有島武郎 「クララの出家」
...わしらは叫ぼう失業反対だ!暗い!くたばりかけの村は暗い!だがわしらは貧乏だから賢かったぞわしらは合点したわしらは行こう此の暗さから抜け出でて一つのあかるい出口へ!わしらは一人じゃねえ金輪際ガッチリと一緒だぞ!わしら百姓は一つの赤旗の下...
榎南謙一 「農村から」
...遺書で義絶を計つた芥川を金輪際認めずに...
小穴隆一 「二つの繪」
...私がひとりでお寺へ行つてその金輪のどれを廻して見ても皆言ひ合せたやうにからんからんと逆廻りした日があつたのである...
太宰治 「津軽」
...金輪際ここは動かんぞ……』二 帽子に喪章をつけた紳士七月の三日だった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...こいつは金輪際間違ひはない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金輪際(こんりんざい)笑はないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大丸髷に金輪の根を卷きて黒縮緬の羽織何の惜しげもなく...
樋口一葉 「十三夜」
...起つことはなりませぬ! 金輪際...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...「はあて!」「はあてだと、まつたくそれこそ、はあてだて! ちえつ、あの委員の畜生めが、旦那衆のうちで梅酒を呑みくさつた後で口を拭くことも出来なくなりやあがればいいんだ、こねえな、金輪際、小麦ひとつぶ捌けつこねえ、忌々しい土地を市場にきめやあがつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...敷島は金輪際のみませんと神様に誓ったわけじゃないんですからね...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...食料品には金輪際払わないつもりだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...」此秋蘭軒は始て釈混外(しやくこんげ)を王子金輪寺に訪うた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此年十三年の秋方(まさ)に纔に王子金輪寺を訪うたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この気持は金輪際変りゃあしませんから」そうだろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...否応(いやおう)なしに千六の尻を押(お)いて金輪際...
夢野久作 「名娼満月」
...馬の金輪を鳴らして...
吉川英治 「江戸三国志」
...なんの、金輪際、それに嘘いつわりがあるものか」ひそひそ声の雄弁に、市十郎は多くを答えるいとまなかった...
吉川英治 「大岡越前」
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