...この間金談を見て貰いに行って以来...
芥川龍之介 「妖婆」
...金談のことは別としても...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...突然つかぬ事を伺ふやうですが実はすこし金談の事でお尋ねしたんですが...
永井荷風 「来訪者」
...ドコの荒神様(こうじんさま)を信心すれば金談がまとまるとか...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして天下国家の事から失物(うせもの)判断縁談金談吉凶禍福に至るまでを易を立てて自ら楽んだり人に施したりして...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...自分が七赤(しちせき)だか八白(はっぱく)だかまるっきり知らなければ文句はないが、自分は二黒(じこく)だと知っていれば、旅行や、金談はいけない、などとあると、構わない、やっつけはするが、どこか心の隅(すみ)のほうにそいつが、しつっこくくっついている...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...又金談(きんだん)の手紙の代筆もする...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...人ノ子女ヲ金談上ヨリ養女ノ名目ニ為シ娼妓芸妓ノ所業ヲ為サシムル者ハ其実際上則チ人身売買ニ付従前今後可及厳重ノ所置事...
穂積陳重 「法窓夜話」
...金談縁談凶などゝいふものばかりだつた...
牧野信一 「妄想患者」
...金談のため...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...インチキ宗教であろうとなんであろうと、信仰すると言うのは悪い事じゃ無いが、縁談から金談、堀井家の再興まで受合う神様なんて、話がうますぎる...
三好十郎 「好日」
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