...南部金瓜はもう堂々と愛嬌(あいきょう)のある頭をそろえる...
高村光太郎 「山の秋」
...「匹夫呂布、自ら死地をさがしに来たるかっ」「――あっ?」と、驚いて見あげると、日月の旗、龍鳳(りゅうほう)の幡(はん)、黄羅(こうら)の傘を揺々(ようよう)と張らせ、左右には、金瓜(きんか)、銀斧(ぎんふ)の近衛兵をしたがえた自称帝王の袁術(えんじゅつ)が、黄金のよろいに身をかためて、傲然(ごうぜん)と見おろしていた...
吉川英治 「三国志」
...錦の袍(ひたたれ)を着した武士、手に紅羅の傘蓋(さんがい)をささげて、左右には、金瓜(きんか)、銀鉞(ぎんえつ)、戈矛(かぼう)をさしあげ、天子の鑾駕(らんが)の偉容を整えさせている...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索