...芸能人が金歯をつけていることがある...
...昔は金歯が贅沢品だった...
...親知らずを抜いて金歯にする人もいる...
...祖父の遺品で金歯が出てきた...
...医療費が高くて、今のところ金歯にはできない...
...――僕は僕の父の骨が白じらと細かに砕けた中に金歯の交っていたのを覚えている...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...そのまた金歯の目立つ事...
泉鏡花 「婦系図」
...巨人の金歯がズラッと...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...金歯を奪うオンボーみたいに矢萩のヨイチ(財布)から中身を抜き取ると...
高見順 「いやな感じ」
...金歯が光る...
太宰治 「パンドラの匣」
...真っ黒な顔に金歯を光らせながら云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...春の水をさかのぼる笑へば金歯が見える春風三月十九日花ぐもりだ...
種田山頭火 「其中日記」
...金歯などをぎらぎらさせたその中の一人の話によると...
徳田秋声 「あらくれ」
...愛嬌のある口元から金歯の光が洩(も)れていた...
徳田秋声 「新世帯」
...そして金歯を時々笑顔の口元に光らしていた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...その金歯がはっきりと彼の目に映る...
原民喜 「透明な輪」
...上下に派手にならんだ金歯を光らせながら...
火野葦平 「花と龍」
...少うし舌を丸めて甘へるがごとく喋る調子と微笑するたびに妖しく金歯の光るところとに小亀特有の魅力があつた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...金歯(きんば)など呼び...
南方熊楠 「十二支考」
...金歯にしてしてとねだって一本何でもないのに金で包んで貰ったのがそのままになっているのだそうだ...
宮本百合子 「九月の或る日」
...へえ……黒檀もここいらへんになりますと上(じょう)の上でございます」三昧堂は乗り出して簾屏風の蔭から中低の顔をのぞかせて金歯をチラチラ弁じたてた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...処女見たいな眼を細くして金歯をキラキラ光らしているから一層...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...やたらに金歯や金グサリや金ブチ眼鏡など光らせている嫌味を除けば...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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