...金時は今も金時山に手玉石という大きな石が残っている位強かったというが...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...金時山最も高く尖り...
大町桂月 「足柄の山水」
...金時山から足柄峠...
近松秋江 「箱根の山々」
...明日の晴を報ずる白い雲の千切れが刻々茜(あかね)色に夕映てゐる碧空に向つて飄々として上騰し、金時山、足柄山の方へ進んでゆく、池尻の茶屋の老婆は「毎日々々よく降りましたが、明日はどうやらお天氣らしうございます...
近松秋江 「箱根の山々」
...金時山の峯巒が遠近に從つて幾色にも濃淡を劃しながら秋の陽を受けて桔梗のやうな色さま/″\に浮びいでゝゐる...
近松秋江 「箱根の山々」
...金時山、足柄山、阿夫利山などゝいふ山々が澄み切つた空に晴々とそびえてゐた...
牧野信一 「熱い風」
...金時山の頂きにかけて翼を伸した陽りが...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...金時山は何れかな?」「蛍があるのは何の山?」「Fは蛍のことを思つてゐたのか――蛍はあんな山には産しないだらうよ...
牧野信一 「籔のほとり」
...信州木曾の金時山(きんときやま)などでは...
柳田国男 「山の人生」
...金時山(きんときやま)の北を峠越えに出ると...
吉川英治 「私本太平記」
...――敵は、金時山を負って、逆落しに、猛火は山風を孕(はら)んで、これも味方のあたまからおおいかぶさってくる...
吉川英治 「私本太平記」
...若しその峠へ人でも通り合せてはといふ懸念(けねん)から路を離れて一二町右手の金時山の方に登つて...
若山牧水 「樹木とその葉」
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