...その金扇には珊瑚の墜児(たま)が付いていた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...さうかと思ふと金扇を翻して舞を舞つてゐる踊り子が光子で...
牧野信一 「熱い風」
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正岡子規 「俳人蕪村」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...紫紺に金糸銀糸(きんしぎんし)もて七艸(そう)を縫った舞衣(まいぎぬ)を投げかけ金扇(きんせん)を翳(かざ)して現われました...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...膝に置いた、白い手先きが、小さな金扇を、ぎゅっとつかみしめて、息ざしが喘(あえ)ぐようだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...手にしていた金扇を思わず...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...鳥の子の襖を背に淀みなく廻っている金扇の流れを見ていても...
横光利一 「旅愁」
...今は金扇をひろげてひとさし彼も舞いたくなってくるのだった...
横光利一 「旅愁」
...小姓の手から金扇を取り...
吉川英治 「新書太閤記」
...小姓たちには金扇銀扇をもたせて舞い競(きそ)わせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...家康の陣標――金扇(きんせん)の馬じるしではないか...
吉川英治 「新書太閤記」
...家康が金扇の馬じるしを迎えんとしつつある――孤軍池田父子の自隊へむかって...
吉川英治 「新書太閤記」
...ゆれ現われた徳川軍の上なる金扇(きんせん)の馬じるしを...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふじヶ根山の金扇(きんせん)をにらんで...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ正面の前山にある金扇の将座だけを...
吉川英治 「新書太閤記」
...見えずにあった金扇の馬簾(ばれん)がさッと高く揺れあがり...
吉川英治 「新書太閤記」
...金扇の馬じるしを目がけて...
吉川英治 「新書太閤記」
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