...金壺眼(かなつぼまなこ)をこすりこすり玄関先まで出てみたところ...
海野十三 「奇賊は支払う」
...年の頃はまだ四十そこそこくらいであったろうか? 皺の多い顔の奥から金壺眼(かなつぼまなこ)を眼鏡越しに光らせながら...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...學津討原・墨海金壺...
内藤湖南 「藏書家の話」
...もう二刻も金壺眼(かなつぼまなこ)を光らせて居りました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...――それは駄菓子屋の女房が見ているから間違いはあるまい」「ヘエ――」銅六は気味が悪そうに金壺眼(かなつぼまなこ)を光らせました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金壺眼(かなつぼまなこ)――など...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蟲食い頭の金壺眼で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手にはドキドキする鎌(かま)を持つて、汚ない布子のジンジン端折り、捻(ねぢ)り鉢卷がそのまゝずつこけたやうに、煮締めた手拭を、緩く首に卷いて、恐ろしい無精髯、金壺眼で、狐面で、聲だけは朗々と、威壓と虚勢に馴れた凄いバリトンです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金壺眼(かなつぼまなこ)を細めます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金壺眼(かなつぼまなこ)で...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...金壺眼(かなつぼまなこ)のブロンドのクリヒ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...縮れ毛金壺眼(かなつぼまなこ)の...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...見るからにひとの悪るそうなキョロリとした金壺眼(かなつぼまなこ)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...まだ生々(いきいき)としている小さな金壺眼(かなつぼまなこ)は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...火のやうにキラキラ光る金壺まなこ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...疲れ切つた金壺まなこを落込ませ...
三好十郎 「妻恋行」
...不愉快なのでそのままパンジオン(下宿)に帰ると老主婦が大きな腹をつきだし両手をつっぱって腰の所へ手をあてがった姿勢で皺だらけの顔の底にひっこんだ金壺眼をぐりぐりさせる...
森於菟 「放心教授」
...どうも金壺眼の太七を貰う気もしないので...
矢田津世子 「神楽坂」
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