...広次は粟の籾(もみ)を干した筵(むしろ)を身軽に一枚飛び越えたと思ふと...
芥川龍之介 「一塊の土」
...四人は身軽になって鉄脚を飛ばす...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...身軽に前後して樹の蔭にかくれたが...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...その急な階段を一人の女性がいと身軽にとぶように下りて来た...
海野十三 「階段」
...原つぱには、青葉が房やかに萠えてゐるなかで、仔牛や仔馬がさながら歓喜そのものの精ででもあるかのやうに、身軽に跳舞し、また踴躍(ゆうやく)する...
薄田泣菫 「独楽園」
...そして身軽にこちら向きに向き直ると...
薄田泣菫 「独楽園」
...ひらと身軽に雨の街路に躍り出て...
太宰治 「新樹の言葉」
...極めて身軽に米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...身軽に逃げ出すことができる...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...身軽になりたい一心で...
久生十蘭 「海難記」
...自分のいい年も忘れて非常に身軽に踵をトントン踏み鳴らしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...走者は身軽にいでたち...
正岡子規 「ベースボール」
...鼠(むささび)のように身軽に...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...大助が身軽に立っていった...
山本周五郎 「新潮記」
...身軽になつて窓の処(ところ)へ走り寄つたわたしは...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...例によって身軽にいでたちをした万太郎主従の影が...
吉川英治 「江戸三国志」
...何処まで行くんだい』側にいた三十がらみの――この船の客のうちではいちばん都会人らしい――手甲脚絆(きゃはん)で身軽に装った町人が話しかけた...
吉川英治 「篝火の女」
...お身軽には参りますまいな」「いや...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??