...」騎兵は身軽に馬を下りた...
芥川龍之介 「将軍」
...丑之助が身軽に入つて了つた...
石川啄木 「天鵞絨」
...竹の杖を身軽について...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...そして身軽にこちら向きに向き直ると...
薄田泣菫 「独楽園」
...彼女は案内者に荷物を任せて身軽に登って来た...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...へんに身軽になったくらいの気分でいました...
太宰治 「斜陽」
...友達の連中はその岩の上へするすると身軽に登った...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...子供のように悦(よろこ)んで支那服姿で身軽に飛び歩いていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...弟を負(おん)ぶしながら身軽にどんどん奥の方へわけ入って行くので怖(こわ)くなった...
徳永直 「あまり者」
...「御一同、草鞋にかえて――途中のこともある」人々は、袴を脱いで、懐中し、供に持たせ、身軽になって、草鞋を履いた...
直木三十五 「南国太平記」
...大男は存外身軽に...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝学校へ来ると、先ず鞄(かばん)をその机の上に置いて、身軽になって、ノートを一冊もって講義のある時だけ教室へ行く...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...大概身軽にもなるよ...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...ぶうんと唸りながら身軽に飛びまわっている蠅ども...
林芙美子 「帯広まで」
...水の上の軽やかなボートのように身軽に...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...身軽にスラスラと昇ってゆく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...五十になれば身軽に...
柳田国男 「故郷七十年」
...身軽に飛び乗るとする/\と波の上に浮び出た...
若山牧水 「岬の端」
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