...権門富貴の最後の儀式を飾る金冠繍服(しゅうふく)の行列こそ見えなかったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...瑠璃珊瑚(るりさんご)を鏤(ちりば)めた金冠の重さに得堪えぬなよやかな体を...
谷崎潤一郎 「刺青」
...それでも慶州金冠塚の調査をはじめとして名出版を大分集めた...
土田杏村 「私の書斎」
...継ぎ歯、金冠、ブリッジなどといったような数々の工事にはずいぶんめんどうな手数がかかった...
寺田寅彦 「自由画稿」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...頭に戴ける金冠の...
夏目漱石 「薤露行」
...二匹の怪魚をともなった白衣金冠(びゃくえきんかん)の荒々しい海神が伊豆守を見おろしてサッと鉾(ほこ)をふるのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...朝鮮慶州金冠塚發見の王冠はしがき私(わたし)は『博物館(はくぶつかん)』といふ題(だい)で書(か)くことになりましたが...
濱田青陵 「博物館」
...金冠塚と瑞鳳塚とは...
濱田青陵 「博物館」
...あの鳳凰臺(ほうおうだい)の南(みなみ)の方(ほう)の小(ちひ)さい塚(つか)からも金冠(きんかん)が出(で)たのです...
濱田青陵 「博物館」
...あるいは巧妙なる情熱的詭弁によって魔術の金冠のうちに移されてしまったのか...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...頭には金冠をつけた儘(まま)で...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...逃ぐるを金冠戴ける蛇王が追い去(はし)る...
南方熊楠 「十二支考」
...数千の蛇が金冠を戴いた大蛇を囲み聚(あつ)まりいた...
南方熊楠 「十二支考」
...呂布の紫金冠や連環(れんかん)の鎧(よろい)をかすめ...
吉川英治 「三国志」
...秘蔵の黄金冠(おうごんかん)を...
吉川英治 「三国志」
...七宝の金冠をいただき...
吉川英治 「三国志」
...七彩(いろ)の珠などちりばめた金冠を載せ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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