...野風呂(のぶろ)と共に出でゝ田圃(たんぼ)道を歩く...
高浜虚子 「五百句」
...白雲のほとおこり消ゆ花の雨昭和九年四月十三日 大阪に在りしが野風呂の招きにて昨夜遅く嵐山...
高浜虚子 「五百句」
...秋の野風に暴(さら)して...
高山樗牛 「瀧口入道」
...――まつたく野風呂である...
種田山頭火 「行乞記」
...たゞ食べて寝るだけの人生しかない!岩を掘り下げる音の春日影・植ゑられてもう芽ぐんでゐる・明日はひらかう桜もある宿です(木賃宿)酒がやめられない木の芽草の芽・旅の法衣に蟻が一匹まッぱだかを太陽にのぞかれる(野風呂)旅やけの手のさきまで酒がめぐつた・梅干...
種田山頭火 「行乞記」
...その野風呂にはいつて貰はなければならない...
種田山頭火 「其中日記」
...かのすぐれた「荒野風景詩」(Heidebilder.)はここで書かれたものである...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...野風雑(のふうぞう)にゃやって行けない...
夏目漱石 「坑夫」
...野風呂にはひつてゐると...
林芙美子 「谷間からの手紙」
...桃の葉を入れた野風呂にはひり...
林芙美子 「谷間からの手紙」
...上野風月の洋食弁当を十人前届けさして下さった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...樹々の間を突進する野風(のかぜ)の音を...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...(下野風土記...
柳田國男 「日本の伝説」
...野風呂(のぶろ)の秀吉(ひでよし)一二里さきには桑名(くわな)の城が見える...
吉川英治 「神州天馬侠」
...野陣の野風呂(のぶろ)へドブリと首までつかりこんだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...すッかり野風呂(のぶろ)であたたまった秀吉は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...狩野風(かのうふう)の煤(くす)んだ衝立(ついたて)の絵の蔭に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...或は狩野風の無落款な時代物へ印章を後から加えた物などは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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