...菜の花の匂いを送ってくる野風に肌をなぶらせつつ...
犬田卯 「錦紗」
...野風呂(のぶろ)と共に出でゝ田圃(たんぼ)道を歩く...
高浜虚子 「五百句」
...いはほ、静子、王城、野風呂、雨城、のぶほ、千代子、比古...
高浜虚子 「五百五十句」
...たゞ食べて寝るだけの人生しかない!岩を掘り下げる音の春日影・植ゑられてもう芽ぐんでゐる・明日はひらかう桜もある宿です(木賃宿)酒がやめられない木の芽草の芽・旅の法衣に蟻が一匹まッぱだかを太陽にのぞかれる(野風呂)旅やけの手のさきまで酒がめぐつた・梅干...
種田山頭火 「行乞記」
...その野風呂にはいつて貰はなければならない...
種田山頭火 「其中日記」
...かのすぐれた「荒野風景詩」(Heidebilder.)はここで書かれたものである...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...野風呂にはひつてゐると...
林芙美子 「谷間からの手紙」
...桃の葉を入れた野風呂にはひり...
林芙美子 「谷間からの手紙」
...上野風月の洋食弁当を十人前届けさして下さった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...樹々の間を突進する野風(のかぜ)の音を...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...人々のざわめきは野風のように聞えていた...
本庄陸男 「石狩川」
...(下野風土記...
柳田國男 「日本の伝説」
...どぶりと野風呂に身を沈めて...
吉川英治 「江戸三国志」
...野風呂(のぶろ)の秀吉(ひでよし)一二里さきには桑名(くわな)の城が見える...
吉川英治 「神州天馬侠」
...すッかり野風呂(のぶろ)であたたまった秀吉は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...狩野風(かのうふう)の煤(くす)んだ衝立(ついたて)の絵の蔭に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...或は狩野風の無落款な時代物へ印章を後から加えた物などは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...野風呂を浴びて、田舎醸(いなかづく)りの一酌(しゃく)をかたむけた後、手枕のうつらうつらに、蛙(かわず)の声を聞いていると、何もかも現世(げんぜ)のものでなくなるように忘れてしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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