...蟹1雨の晴れ間を野路へ出てみた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...春の野路を、走るやうにいそいで新郎の後を追つて行く姪の姿を想像して、わるくないと思つた...
太宰治 「津軽」
...日は昇っても人の通りは尠(すくな)い秋の野路...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふるへる めづらしい野路のくさばなおもたく雨にぬれた空氣の中にひろがるひとつの音色なやましき女のなきごゑはそこにもきこえて春はしつとりとふくらんでくるやうだ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...夕暮の野路でも、彼女たちは勞(つか)れきつて、默々と、まだ夜露にしめらない、土埃りのたつ道路(みち)を、まつ黒い影で二三人づつ歩いてゆくのだつた...
長谷川時雨 「桑摘み」
...もう殆んど暮れかゝつてゐる野路を駈けてゐた...
牧野信一 「鱗雲」
...そのほか衣がへ野路の人はつかに白し蚊の声す忍冬(にんどう)の花散るたびに水かれ/″\蓼(たで)かあらぬか蕎麦か否かのごときあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...その外衣がへ野路の人はつかに白し蚊の声す忍冬(にんどう)の花散るたびに水かれ/″\蓼(たで)かあらぬか蕎麦か否かの如きあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...春の野路(のみち)を渡り鳥のごとく...
柳田国男 「木綿以前の事」
...十四野路では霜柱が崩れ始めた...
横光利一 「南北」
...野路を歩いていた...
吉川英治 「剣の四君子」
...何やら佇(たたず)み合って」犬上郡の野路をすぎ...
吉川英治 「私本太平記」
...本野原の野路(のじ)のかぎり...
吉川英治 「私本太平記」
...高野路もふさがれ...
吉川英治 「私本太平記」
...尾野路ノ浜の渚(なぎさ)まで見える平地まで来ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...尾野路山の間道や...
吉川英治 「新書太閤記」
...熊野路や小春の海を見ぬ日なく海明り障子のうちの水仙花世にすまぬ心地師走の旅うらゝなど...
吉川英治 「随筆 新平家」
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