...野薔薇は山野に自生する野生のバラのことです...
...おばあさんの家の庭には、美しい野薔薇が咲いていました...
...父が山に登って、野薔薇を摘んできてくれました...
...野薔薇の刺はとても鋭く、慣れない人は触るのを避けた方がよいです...
...野薔薇の花びらは、淡いピンク色が美しく、甘い香りがします...
...道の両側には白あじさいと野薔薇(のばら)が恋でもしているように二つずつならんで植わっていましたから...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...野薔薇(のばら)のような可憐な顔ではなく...
太宰治 「ろまん燈籠」
...――――――――夏の面影夢韓紅の花ごろも燃ゆる思とたきこめし蘭麝の名殘匂はせて野薔薇散り浮くいさゝ川流の水は淺くとも深し岸邊の岩がねに結ぶをとめの夏の夢...
土井晩翠 「天地有情」
...夏の川野薔薇にほひて露散りて夕暮淋しいさゝ川心の空に消殘る昨日の春を忍ぶればいかに恨みむあゝ夏よ...
土井晩翠 「天地有情」
...生籬(いけがき)には清い野薔薇(のばら)が花を開いていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてドロア・ムュール街(訳者注 垂直壁街の意)はエグランティエ街(訳者注 野薔薇街の意)と言われていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「野薔薇(のばら)」「アヴェ・マリア」「聴け雲雀(ひばり)」といった可愛らしいものが良い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...つまり野薔薇の若芽と...
浜本浩 「甘い野辺」
...数知れぬ野薔薇のからみついた重畳たる拱梁(アーチ)もなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...野薔薇(のばら)のやうに刺したんですからね! どこにだつて一寸手を觸(ふ)れゝば突き刺されたんだもの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...どこへ行っても野薔薇(のばら)がまだ小さな硬(かた)い白い蕾(つぼみ)をつけています...
堀辰雄 「美しい村」
...冬になるとすっかり雪に埋(うず)まってしまうこんな寒村に一人の看護婦を相手に暮(く)らしている老医師とその美しい野薔薇(のばら)の話...
堀辰雄 「美しい村」
...私は今すれちがいつつある一つの野薔薇の上に私のおずおずした最初の視線を投げた...
堀辰雄 「美しい村」
...順ぐりにいくつかの野薔薇の木とすれちがって行ったが...
堀辰雄 「美しい村」
...そんな野薔薇などには目もくれない者のように...
堀辰雄 「美しい村」
...私はあらためてその花のない野薔薇を眺めだした...
堀辰雄 「美しい村」
...その途中にずっと続いている野薔薇(のばら)の生墻(いけがき)は...
堀辰雄 「美しい村」
...野薔薇が一めんに蕾をつけてゐるんだ...
堀辰雄 「手紙」
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