...板を透かしたベンチの上には蟇口(がまぐち)が一つ残っている...
芥川龍之介 「浅草公園」
...もう一つの袂から緋天鵝絨(ひびろうど)の小さな蝦蟇口(がまぐち)を可愛らしく引出して...
泉鏡花 「婦系図」
...とにかく蟇口(がまぐち)の中に残っているのはわずかに六十銭...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...実際蝦蟇はまだ主殿頭を知らなかつたのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...蟇(ひきがへる)のやうに遠慮して...
薄田泣菫 「茶話」
...――大きな醜い蟇さ』...
小泉八雲 田部隆次訳 「忠五郎のはなし」
...私はただじっと蝦蟇を見ていた...
豊島与志雄 「蝦蟇」
...」そしてもう蟇口をあけて...
豊島与志雄 「神棚」
...熊と蟇の木彫があった...
豊島与志雄 「山上湖」
...蛙といっても、蟇蛙ですよ...
豊島与志雄 「未亡人」
...奇怪に動き回ってるその恐るべき蟇(がま)の言語も...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蝙蝠(湯女の魂)・蝦蟇・河童(飛剣幻なり)・蛭・猿(高野聖)等のかもし出す怪奇と...
中島敦 「鏡花氏の文章」
......
仲村渠 「すらんらん集」
...おれの蝦蟇口(がまぐち)のなかへ入れた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「あの蟇口の中にゃ少しっきゃ入っていないんだね...
夏目漱石 「明暗」
...夕立の後で庭へ出て來る蟇蛙のやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蟇(がま)がなめくじに魔術(まじゅつ)をほどこしたごとく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蟇――グワグワ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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