...片田舎の野育ちで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...まだ野育ちだけれど...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...人馴(ひとな)れない野育ちの自尊心とが錯雑(さくざつ)して起す神経的な光りに見えた...
夏目漱石 「明暗」
...まるで野育ちのやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...私は幸いにして親達が無教育無理想であったばかりに、型に推込まれる憂目(うきめ)を免(のが)れて、野育ちに育った...
二葉亭四迷 「平凡」
...野育ちだから、生来具有の百の欠点を臆面もなく暴(さら)け出して、所謂(いわゆる)教育ある人達を顰蹙(ひんしゅく)せしめたけれど、其代り子供の時分は、今の様に矯飾(きょうしょく)はしなかった...
二葉亭四迷 「平凡」
...まだ野育ちでかなはん...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それに野育ちのものの間でさえ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もっとも野育ち同様で...
山本周五郎 「花も刀も」
...いかにも武蔵野育ちらしい野性と精悍(せいかん)さをその顔骨にあらわして...
吉川英治 「江戸三国志」
...おまえみたいな野育ちの暢気者(のんきもの)を何処で――」そこへ下婢(かひ)が来て...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここの家中は小六党出の野育ちな武士が中心となっている...
吉川英治 「新書太閤記」
...野育ちの芋(いも)の子や茄子(なす)みたいなのが多いのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...このまま野育ちにしておいたら...
吉川英治 「新書太閤記」
...おれっちは根っからの野育ち野郎...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分の剣がいかに野育ちの型も理もない我法(がほう)であるかがよく分ることだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かつての野育ちから洗われて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それが樹の姿に野育ちの感じを与える...
和辻哲郎 「京の四季」
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