...言葉の使用法にあまり敏感なたちじゃありません...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...今向うからやって来る氏の顔を見て逃げ出したのでは錐(きり)のようになっている敏感な氏は瞬間に万事を悟って誰彼の容赦なく...
海野十三 「三角形の恐怖」
...女らしく敏感な面白い考え方だ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...「音楽家が不協和音に敏感な様に探偵は事実の不調和に敏感であることが必要かも知れません...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...又、敏感な読者達は、新聞記事の一警部の談話中に含まれた、一種身震いの出る様な不気味な一節を、どうしても忘れることが出来なかった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...併(しか)し敏感な野本氏はとっくに夫(それ)を察したらしく...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...若い丈けに敏感な妹は...
江戸川乱歩 「疑惑」
...敏感な宮岡警部は彼の心を見透したのだろう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...写楽(しゃらく)のごとき敏感な線の音楽家が特に半身像を選んだのも偶然でないと思われる...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...ひどく敏感なようである...
外村繁 「日を愛しむ」
...周囲の思想のわずかな気圧にも極度に敏感なジョルジュは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...敏感な頭のいい少年だったが...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...恐ろしく敏感な植物...
中島敦 「光と風と夢」
...敏感な平次に感ずるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それに夜露とか湿(しめ)っぽい草とか空気などのちがいが気候に敏感なきりぎりすには生きている力を与えないのであろう...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...性分もよほど敏感なのだろう...
山本周五郎 「菊千代抄」
...直義は敏感なので...
吉川英治 「私本太平記」
...敏感な童心のかがみに映らないはずはなかった...
吉川英治 「親鸞」
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