...色彩に敏感な葉子は見のがす事ができなかった...
有島武郎 「或る女」
...少女のように敏感な魂を見いだすのは...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...女らしく敏感な面白い考え方だ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...若い丈けに敏感な妹は...
江戸川乱歩 「疑惑」
...永久に最も敏感な者たちのかたわらにある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...敏感な周さんをかえって窮屈がらせるような結果になっても...
太宰治 「惜別」
...また一方とんぼの群れが時には最も敏感な風向計風速計として使われうるであろうということも想像された...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...聡明敏感な彼女の眼が覗いていた...
豊島与志雄 「反抗」
...その敏感な眼を以て...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐ろしく敏感な植物...
中島敦 「光と風と夢」
...何にどう敏感なのかが分らなくては余り意味がない...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...敏感な平次に感ずるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...敏感な少女らがするだらうやうに...
堀辰雄 「風景」
...感受性のつよい敏感な早熟な女の子が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この敏感な慓悍(ひょうかん)な魚は...
室生犀星 「幼年時代」
...その中の一人が正座した足趾(あしゆび)の先で拍子を取っているのを敏感な翁が発見した...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...府民は生活を託しているここの土壌に敏感なのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...敏感な庶民の本能は...
吉川英治 「新書太閤記」
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