...このように敏感なる報道陣も...
海野十三 「心臓盗難」
...女らしく敏感な面白い考え方だ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...「音楽家が不協和音に敏感な様に探偵は事実の不調和に敏感であることが必要かも知れません...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...熱の伝導に敏感な鉄扉は音もなく焼けて...
大阪圭吉 「坑鬼」
...敏感な警察官らはすぐにそれを察して...
大杉栄 「新秩序の創造」
...僕には若い敏感なアンテナがある...
太宰治 「パンドラの匣」
...また一方とんぼの群れが時には最も敏感な風向計風速計として使われうるであろうということも想像された...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...津々浦々に海の幸(さち)をすなどる漁民や港から港を追う水夫船頭らもまた季節ことに日々の天候に対して敏感な観察者であり予報者でもある...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...やがて社会の意識的に敏感な層を支配し始めるものなのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...前科者の子弟ということに対しては小学校の児童は非常に敏感なので...
戸坂潤 「社会時評」
...腐蝕(ふしょく)した制度や老朽した思想の滑稽(こっけい)な点に最も敏感な精神の所有者であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...敏感な星野は、話を梅子のことに引き戻しながら、一般論として弁護した...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...蝶の敏感な触角と脆い生活力...
豊島与志雄 「春」
...そういうことにはことに敏感なこの女は...
中里介山 「大菩薩峠」
...敏感な青年であった...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...「あたしも私達の名誉に関しては父に劣らず敏感なのよ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私 ……それは、しかし、あなたの敏感な、クリスチャンらしい一種の――幻想というか、いや、今夜のここの空気がいけない...
三好十郎 「冒した者」
...外界のもの音には意外に敏感なものである...
三好達治 「海辺の窓」
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