...敏感な宮岡警部は彼の心を見透したのだろう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...国民が国語に敏感なところも一つの原因になつてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...敏感な体質には耐えられないことだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それは敏感なルンペンの最も早く最も強く感じるところだ...
種田山頭火 「行乞記」
...敏感な虫が灯をしたうてやつてくるやうになつた...
種田山頭火 「其中日記」
...やがて社会の意識的に敏感な層を支配し始めるものなのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...敏感な少年等がその重圧を感じない筈はない...
豊島与志雄 「少年文学私見」
...敏感な学生にいつとはなく...
永井隆 「長崎の鐘」
...唯事(たゞごと)でないやうな氣がします」「それだけのことでは俺が乘込むわけにも行くまいよ」「でも親分さん」今吉は若くて敏感な者の本能的な恐怖(きようふ)に引ずられて此處へ來たのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まさに自分の身体の下の部分が今のところいちばん敏感な部分なのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...とりわけ敏感な花世には...
久生十蘭 「無月物語」
...敏感な彼女も気づかなかった...
松本泰 「宝石の序曲」
...外界のもの音には意外に敏感なものである...
三好達治 「海辺の窓」
...極めて小さき擦り傷にも敏感なるに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――そういうことには敏感な年ごろだから...
山本周五郎 「いさましい話」
...敏感な弟も、こうした私の最後の目的ばかりは察し得なかったと見える...
夢野久作 「冥土行進曲」
...敏感な自由思想家の見逃さない所であろうと思います...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...敏感なほうである...
吉川英治 「新書太閤記」
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