...例えば「敏感な」と云う言葉の一面は畢竟(ひっきょう)「臆病(おくびょう)な」と云うことに過ぎない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...少女のように敏感な魂を見いだすのは...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...若い丈けに敏感な妹は...
江戸川乱歩 「疑惑」
...それには、僕がそんな家庭にも似合わず、敏感な子供で、親達がおそれを為したせいもあるのだと思うがね...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...敏感な体質には耐えられないことだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...永久に最も敏感な者たちのかたわらにある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「評判」というものに敏感なのではあるまいか...
太宰治 「如是我聞」
...わたしは彼の敏感な心を刺戟するのを恐れて...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...彼の動作は敏感な紳士のように神経質的で内気だった...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...しかし敏感な淑子は容易に乗ずる隙を与えないのであろう...
外村繁 「澪標」
...最も敏感な立場にあるのは島村だった...
豊島与志雄 「女客一週間」
...先生は一面時代に対して極めて敏感な思想家である...
三木清 「西田先生のことども」
...こういう人間問題について特に敏感な文科系統の若い人々が...
宮本百合子 「生きつつある自意識」
...おうらの表情にも敏感な変化があらわれた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しかし読者の味覚は案外に敏感なものである...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
...それは高氏の若い血にすぐ敏感な響きをおこした...
吉川英治 「私本太平記」
...若先生のこのすがたを、弥次馬どもの見世物に曝(さら)して歩けるか」「よしっ」鬱憤(うっぷん)のやり場をそこに見つけたように、門下達のおおかたの人数が、血相を向けて駈け出したので、敏感な群衆は、蝗(いなご)が散るように、埃(ほこり)を上げて逃げ出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...すぐ一方の敏感な悪魔の首領を逃がしてしまう...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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