...私も幾度かの野糞の爽やかな経験を思い浮べていた...
田中英光 「箱根の山」
...裏で野糞を垂れて...
種田山頭火 「其中日記」
...渓谷美、私の好きな山も水も存分に味った、野糞山糞、何と景色のよいこと! 三時には帰って来て、川で身心を清め、そして一杯すすった...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...・風のなか野糞する草の青々・風がさわがしい木の芽草の芽おちつけない折嶺ほんに生れて来たばかりの眼をあけてさめざめ濡れてかたすみのシクラメン・風をあるいて来てふたたび逢へた水たまり花びらたまり霽れそうもない雨の四月廿二日雨――曇...
種田山頭火 「旅日記」
...木曽山中の野糞は近来の傑作!鳥居峠...
種田山頭火 「旅日記」
...野糞、いや山糞をいう/\として垂れた!うまい水が流れ落ちてゐる、もちろん腹いつぱい飲んだ...
種田山頭火 「道中記」
...野糞(のぐそ)の句を作るのは野糞をたれる事である...
寺田寅彦 「柿の種」
...野糞(のぐそ)放(ひ)る外(そと)が浜辺(はまべ)や瑰花(まいくわいくわ)大沼(一)津軽(つがる)海峡を四時間に駛(は)せて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...野糞(のぐそ)放(ひ)る外が濱邊や瑰花(まいくわいくわ)大沼(一)津輕(つがる)海峽を四時間に駛せて...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...放屁や小便や野糞(のぐそ)までも詩化するほどの大胆を敢(あえ)てするものはなかったようである...
永井荷風 「妾宅」
...支那の荷持(にもち)に野糞(のぐそ)を垂(た)れてると誤解されたって手柄(てがら)にもならない...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...野糞しているのを見つけると...
吉川英治 「新書太閤記」
...尾花(おばな)や蒲公英(たんぽぽ)にばかり野糞(のぐそ)をしてフラフラ生きているような人間になって...
吉川英治 「増長天王」
...野糞(のぐそ)を垂(た)れても...
吉川英治 「松のや露八」
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