...書物(かきもの)に屈(かが)んだままの二官は...
吉川英治 「江戸三国志」
...貧しい二官は、お蝶が自力で、春秋(しゅんじゅう)の粧いを見事にやってゆくのを変には思ったが、聞いてみると与力の奥様に貰ったとか、縫い仕事をして求めたとか、巧みに言ってぬけるので、そうかしらと、信じて少しも疑わない...
吉川英治 「江戸三国志」
...今井二官(かん)と少し話して帰った...
吉川英治 「江戸三国志」
...やがて指名されたのは今井二官です...
吉川英治 「江戸三国志」
...おめえの身の破滅は元よりおやじの二官まで飛んだ目にあう事になるんだぜ」「だから...
吉川英治 「江戸三国志」
...なぜかって、現在、羅馬(ローマ)のばてれんが牢にいるし、今井二官だって、今じゃお扶持(ふち)お名前を頂いているが、素性(すじょう)を洗えば羅馬(ローマ)から渡ってきた異国人...
吉川英治 「江戸三国志」
...洗い張りをした二官の袷(あわせ)を仕立て直しているのですから...
吉川英治 「江戸三国志」
...「二官もしあわせ者だ...
吉川英治 「江戸三国志」
...二官は常のように...
吉川英治 「江戸三国志」
...すッくと高い榎(えのき)の木が、そのやぶの陰を陰湿(いんしつ)にして――「あっ……」と、突き当りそうになった大榎に顔を上げた二官は、そこで急に、来まじき所へ来たように足をすくめて、慌(あわ)てて後(あと)へ戻りかけましたが、その微かな気配を、どこかで聞きとがめた者があるらしく、「二官ッ!」突然、呼び止めたかと思うと、かれが引ッ返そうとする足元を察して、なお鋭く、「おうッ二官ッ...
吉川英治 「江戸三国志」
...それはあんまりひど過ぎる」二官が色を変えて鉄格子につかまると...
吉川英治 「江戸三国志」
...お前を存分に恥かしめただけの話だ」「羅馬……」二官は鉄窓に両手をかけたまま...
吉川英治 「江戸三国志」
...「――二官のああいった考えも...
吉川英治 「江戸三国志」
...二官はクワッと逆上しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...刃(やいば)を当てた二官の死骸が...
吉川英治 「江戸三国志」
...二官殿は自殺したのでございましょう...
吉川英治 「江戸三国志」
...折あらば二官に向って...
吉川英治 「江戸三国志」
...悪い事が好きなんだよ」「美しい悪魔(サタン)――二官様もそれを苦にして死なれました」「お父さんの事を言ッちゃあ嫌よ」お蝶は打つ真似をしましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
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