...さもないと野狐(やこ)に堕してしまふ...
芥川龍之介 「雑筆」
...「汝(うぬ)野狐奴(め)...
泉鏡花 「活人形」
...検事と帆村の野狐禅問答にすっかり気色を悪くしていた係官たちを救った...
海野十三 「地獄の使者」
...野狐を以て直ちに稲荷の神使となすに至りしは...
高木敏雄 「比較神話学」
...これもまた手数(てすう)をくうな」「野狐(のぎつね)がついてるから...
田中貢太郎 「蟇の血」
...野狐(のぎつね)がついてるから...
田中貢太郎 「蟇の血」
...「百丈野狐(やこ)」という公案が好きだった...
田中英光 「野狐」
...ソレガシ已(すで)ニ野狐ノ身ヲ脱ス...
田中英光 「野狐」
...黄蘗(おうばく)スナワチ問ウ、古人、アヤマッテ一転語ヲ祗対シテ、五百生、野狐ノ身ニ堕ス...
田中英光 「野狐」
...永遠に野狐であるらしい...
田中英光 「野狐」
...無門関第二則、百丈野狐...
種田山頭火 「松山日記」
...間もなく少し月代(さかやき)の光澤(つや)のよくなつた野狐のやうな感じのする男をつれて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...野狐禅(やこぜん)的に悟り顔をすることで...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...それは稲を啣(くわ)えた野狐を高肉彫(たかにくぼり)した梨地の印籠だが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...釣りあがった妖(あや)しげな眼を据えて――それは先程の野狐であったかも知れない――首をねじ向けてこちらを見ながらとっくりと坐っていたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...いわんやその下の野狐城鼠(やこじょうそ)どもをや...
吉川英治 「三国志」
...野狐(やこ)のごとく...
吉川英治 「私本太平記」
...吉次は、とっさに、「ではまた」と、一言(ひとこと)のこして、野狐のように、中山堂のうしろへ、隠れこんでしまった...
吉川英治 「親鸞」
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