...滋賀縣の野洲(やす)川だともいう...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...四 滋賀縣野洲郡の三上の神職が祭る...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...それが野洲河口の長沙と堅田の岬端とで狹められてゐる邊は約半里くらゐのものかも知れぬ...
近松秋江 「湖光島影」
...此の春遊びにいつた三上山が平濶な野洲郡の碧落と緑樹と點綴せる上にくつきりと薄墨色に染まつて見えてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...其の外方々にあるといふことでありまして、信友の延喜式の神名帳の考證に據りますと、大分是が其處らぢうにある、近江國の野洲郡、同國伊香郡の兵主神社、播磨國の飾磨郡の射立兵主神社、「いだて」が付くことがあります...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...野洲(やせ)郡と甲賀郡の嘆願組が合流して水口(みなくち)に廻ろうとすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...たとえば野洲郡(やすごおり)と甲賀郡の歎願組が合流して水口へ廻ろうとすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...野洲川安兵衛(やすかわやすべえ)といい織田殿以来...
吉川英治 「宮本武蔵」
...野洲川、大友の二人は、「――山添が、山添が」と早口にいって、仲間の一人が、すでに武蔵の刃にかかって仆れたことを、大仰(おおぎょう)な手つきで告げているらしく見える...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――山添団八、野洲川安兵衛など、あの連中十四、五がそのグレ牢人の中心と目されていた」「ははあ……」「その山添、野洲川などが、おぬしに怒りを抱いたことがあろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...野洲川郷士の一まきと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...野洲川野武士の辻風黄平だとは知らねえもんだから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「帰ろうぜ」「寝ようぜ」元は皆戦場かせぎの野武士を生業(なりわい)にして伊吹の辻風典馬や野洲川の辻風黄平の手下と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...江州口(ごうしゅうぐち)の野洲川(やすがわ)あたりで彼奴(きゃつ)を捕まえなければならねえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...早く野洲川で手配しておけば...
吉川英治 「宮本武蔵」
...野洲川を通ってしまうと」「いいから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...後から野洲川へ曳ッぱって来るように命じた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いやでも野洲川ですぐまた捕まってしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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