...自由に野方図に狎戯(ふざ)け散らすのを寛大(おおめ)に見た...
内田魯庵 「四十年前」
...上野方面の利根川の本流とその支流の水長沢の南の一源とで平ヶ岳全部を周(めぐ)っているのである...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...上野方面へ行くと本願寺の正門前へ出て菊屋橋通りとなる見当――内田から手前に百助(ももすけ)(小間物(こまもの)店があった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...急に長野方面に立つことになったらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな野方図が許されるわけのものではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを野方図にしないためには繋縛をして置かなければならないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...芝山を桐ある方へ下りて行く女犬ころ初夏の風山本さんの野方の九如園で歌会が開かれた事がある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...いつも鷹狩の供をして野方(のかた)で忠利の気に入っていた...
森鴎外 「阿部一族」
...秋の稲こきの時に足元に散る残穀から製するというツンジョオダンゴも(遠野方言誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...予は東京附近のいわゆる野方場(のがたば)の事情に徴して...
柳田國男 「地名の研究」
...地方によってはあるいは谷方渡方(わたかた)・山方里方・里方野方または町方在方などと部落の分れているのは...
柳田國男 「地名の研究」
...または東京以西のいわゆる野方場の百姓は...
柳田國男 「地名の研究」
...つづいて銀座や上野方面にも延長されたが...
山本笑月 「明治世相百話」
...「夢窓国師は吉野方と高氏と...
横光利一 「旅愁」
...「毎日ハイヤーに乘つて長野方面を遊興してをられるさうだけれども...
吉川英治 「折々の記」
...吉野方面へでも分け入ったのではあるまいか...
吉川英治 「私本太平記」
...吉野方面のことをその陣にいた者からじかに聞くのは初めてだった...
吉川英治 「私本太平記」
...そして嵯峨(さが)から内野方面へ翼(よく)をひろげ...
吉川英治 「私本太平記」
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