...自由に野方図に狎戯(ふざ)け散らすのを寛大(おおめ)に見た...
内田魯庵 「四十年前」
...夏目金之助高浜清様○明治四十年四月一日(京都下加茂二十四狩野方より)(封書)拝啓 京都へ参候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...上野方面へ行くと本願寺の正門前へ出て菊屋橋通りとなる見当――内田から手前に百助(ももすけ)(小間物(こまもの)店があった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...吉野方へ加勢して非理に組みした公卿たちは悉く「三地両所の冥罰を蒙った」とあるから...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...急に長野方面に立つことになったらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを野方図にしないためには繋縛をして置かなければならないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...之は又野方図(のほうず)もなく長閑なすもうの遊び...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...なぜかそうして満足し野方図(のほうず)にはしゃぎまわった...
本庄陸男 「白い壁」
......
三浦環 「お蝶夫人」
...いつも鷹狩の供をして野方(のかた)で忠利の気に入っていた...
森鴎外 「阿部一族」
...秋の稻こきの時に足元に散る殘穀から製するといふツンジョオダンゴも(遠野方言誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...最近は那須野方面などの何々開墾と言う大字...
柳田國男 「地名の研究」
...(ヘ)里方・野方 岩代岩瀬郡白方(しらかた)村大字守屋字里守屋及び野守屋...
柳田國男 「地名の研究」
...予は東京附近のいわゆる野方場(のがたば)の事情に徴して...
柳田國男 「地名の研究」
...地方によってはあるいは谷方渡方(わたかた)・山方里方・里方野方または町方在方などと部落の分れているのは...
柳田國男 「地名の研究」
...「夢窓国師は吉野方と高氏と...
横光利一 「旅愁」
...「毎日ハイヤーに乘つて長野方面を遊興してをられるさうだけれども...
吉川英治 「折々の記」
...武士として、情として、この際は、浅野方のほうに、誰の心も加担するのが自然でもある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??