...魔風とともに光邦が...
泉鏡花 「薄紅梅」
...魔風と云おうか、悪風と去おうか、突如として黒姫おろしが吹荒(ふきすさ)んだ...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...その頃こそ「魔風恋風」や「金色夜叉(こんじきやしゃ)」などを読んではならんとの規定も出ていたが...
田山花袋 「蒲団」
...『魔風恋風』『青春』などがその頃の代表作である...
田山録弥 「明治文学の概観」
...小杉天外の『魔風恋風』が若い人々の世界を風靡(ふうび)していた時代のことである...
寺田寅彦 「海水浴」
...村々町々を魔風の如く席捲しつつ...
豊島与志雄 「立札」
...「魔風恋風」を三十六年読売新聞に連載し...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...往々魔風ニ苦シメラルルコトアリ...
中里介山 「大菩薩峠」
...暗い地域を二ツの魔風のように吹きぬけて...
中村地平 「霧の蕃社」
...『魔風恋風(まかぜこいかぜ)』『はつ姿』などという小説本をひっくり返していると...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...高麗蔵(こまぞう)のした「魔風(まかぜ)恋風」の東吾(とうご)に似た書生さんだと云って騒いだ...
森鴎外 「心中」
...小杉天外の魔風恋風(まかぜこいかぜ)が到る処にウロウロしていた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それが魔風恋風(まかぜこいかぜ)以来の自由恋愛の風潮に乗って具体化されたものに外(ほか)ならない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...――今夜のうちにだぞ』『はっ、では――』目礼して、外郎売の男は、萩乃の体を横抱きにすると、魔風のように、何処かへ立ち去った...
吉川英治 「篝火の女」
...魔風の如く働いていた...
吉川英治 「三国志」
......
吉川英治 「神州天馬侠」
...どこからかまるで魔風(まかぜ)のように翔(か)けおりてきたかと見ると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いよいよ募(つの)る魔風(まかぜ)の絶え間に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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