...魔風とともに光邦が...
泉鏡花 「薄紅梅」
...魔風と云おうか、悪風と去おうか、突如として黒姫おろしが吹荒(ふきすさ)んだ...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...一たびこの魔風に襲わるれば...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...その頃こそ「魔風恋風」や「金色夜叉(こんじきやしゃ)」などを読んではならんとの規定も出ていたが...
田山花袋 「蒲団」
...『魔風恋風』『青春』などがその頃の代表作である...
田山録弥 「明治文学の概観」
...小杉天外の『魔風恋風』が若い人々の世界を風靡(ふうび)していた時代のことである...
寺田寅彦 「海水浴」
...「魔風恋風」を三十六年読売新聞に連載し...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...魔風恋風でもなし...
中里介山 「生前身後の事」
...往々魔風ニ苦シメラルルコトアリ...
中里介山 「大菩薩峠」
...暗い地域を二ツの魔風のように吹きぬけて...
中村地平 「霧の蕃社」
...『魔風恋風(まかぜこいかぜ)』『はつ姿』などという小説本をひっくり返していると...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...悪魔風情が何を見せる積(つもり)やら...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...小杉天外の魔風恋風(まかぜこいかぜ)が到る処にウロウロしていた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それが魔風恋風(まかぜこいかぜ)以来の自由恋愛の風潮に乗って具体化されたものに外(ほか)ならない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...――今夜のうちにだぞ』『はっ、では――』目礼して、外郎売の男は、萩乃の体を横抱きにすると、魔風のように、何処かへ立ち去った...
吉川英治 「篝火の女」
...――宇治方面では楠木正成の五千騎が、宇治橋を断(き)り、槙(まき)ノ島、平等院のあたりに黒煙をあげ、ここの守備は一ばいものものしく、魔風、大厦(たいか)に吹きかけ宇治平等院(びやうどうゐん)の宝蔵仏閣たちまちに焼けうせしこそ浅ましけれと、古典の筆者も古来の文化財が芥(あくた)のよう焼亡されてゆくさまを嘆いている...
吉川英治 「私本太平記」
......
吉川英治 「神州天馬侠」
...どこからかまるで魔風(まかぜ)のように翔(か)けおりてきたかと見ると...
吉川英治 「神州天馬侠」
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