...彼は野放図な人生を送っている...
...彼女は野放図な言動が多い...
...野放図に振る舞うことで、周りから軽蔑された...
...あの人の野放図な性格には驚かされる...
...野放図でなければ自分らしく生きられないと思っている...
...柿江はガンベを野放図(のほうず)もない男だと思って...
有島武郎 「星座」
...時として余りに野放図なものがあるので...
中原中也 「草野心平詩集『母岩』」
...山で野放図な事などけっしてしなかった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「この大馬鹿ものッ!……言わして置けば野放図(のほうず)もない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……野放図な亭主に連れ添うばっかりに...
久生十蘭 「金狼」
...つまり野放図にのさばっているやつに...
久生十蘭 「だいこん」
...ゲー・ペー・ウーなんかの野放図なやりかたにくらべて...
久生十蘭 「ノア」
...もう野放図で、無茶な若者じゃないし、英国を失意の身で去った人物じゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...頬を赤くして云った、「雄大に、野放図に、百年の計に齟齬(そご)を来さないよう充分に土地を取って貰(もら)いたい、このサッポロをごらん下されたか? 初代の判官島団右衛門どのの計画によれば、――」使丁があらわれて彼の勢いづいた言葉をさえぎった...
本庄陸男 「石狩川」
...祖父は新吉の何んな野放図な我儘でも黙認して...
牧野信一 「淡雪」
...)だらしのない若者の酔つ払ひが野放図な歌をうたつたり...
牧野信一 「小川の流れ」
...野放図もない我儘者(わがままもの)だったから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...こういう身分であればさして野放図なことができるわけでもないが...
山本周五郎 「菊千代抄」
...あんな野放図もない腕ききにあっちゃあたまらないが...
吉川英治 「剣難女難」
...野放図(のほうず)もない夢が多すぎた...
吉川英治 「私本太平記」
...叔母さん、どこか口がないだろうか」「いい加減におし」と、野放図もないと、たしなめるように、おえつは、女の眼で睨(ね)めて、「侍屋敷では、侍の家風に合う者でなければ、使いはしません...
吉川英治 「新書太閤記」
...野放図(のほうず)もない魔王が...
吉川英治 「新書太閤記」
...野放図もなく長いこの「新・平家」でも...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索