...敵の攻撃で我々の野戦病院は敗潰した...
...野戦病院は軍の前線に近づくために要塞化が必要である...
...その丘陵も右岸のは密林におおわれ、敵機の攻撃に対しては安全だったが、地上部隊がすごい勢いで進撃してくるので、七月二十日前後から、野戦病院を初め、多くの非実戦部隊や我々みたいな非戦闘員が、さらに上流地区へ移動し、大密林の中で山蛭(やまびる)にくいつかれながら、いわゆる現地自活をやっていたのである...
石川欣一 「比島投降記」
...まるで野戦病院のそれのやうに簡素な寝台のうへに俯伏(うつぶ)しながら...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...そこからまた一千メートル程のとこに第○師団第二野戦病院があって...
岩野泡鳴 「戦話」
...第一野戦病院に転属を命じられた...
梅崎春生 「狂い凧」
...「野戦病院はとてもいそがしい...
梅崎春生 「狂い凧」
...作戦が開始されるらしいよ」「するとまた野戦病院の移動か」「まあそういうことになるな...
梅崎春生 「狂い凧」
...アメリカの野戦病院を見舞つたものだ...
薄田泣菫 「器用な言葉の洒落」
...廠舎(しょうしゃ)に陣営に露営にまた野戦病院に夜を明かし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...野戦病院の位置選定だ...
永井隆 「長崎の鐘」
...万字楼そのものが野戦病院みたようで...
中里介山 「大菩薩峠」
...この野戦病院の中で縦横無尽に働く有様は...
中里介山 「大菩薩峠」
...万字楼の野戦病院も解散され...
中里介山 「大菩薩峠」
...一兵卒にすぎない彼は野戦病院で殆ど碌に看護も受けないで死に晒されたのであった...
原民喜 「翳」
...ジープで野戦病院へ連れて行きました……サイパンの最後の近いころ...
久生十蘭 「母子像」
...ベルグラアドの野戦病院で死去したというのだ...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...そして野戦病院生活がまざ/\と思ひ出される……勝つてくるぞと勇ましく……あゝいやだ……見よ東海の空あけて……いやだ……いやだ……もう御免だ……春が来た春が来た...
宮地嘉六 「老残」
...なくてならない電気さえひかれていないような野戦病院へ殺到して来る負傷者たちをどうしたらいいだろう...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...野戦病院の屋根の雪も解けた...
吉川英治 「日本名婦伝」
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