...天下風を仰いで其旗下に集るもの、実に五万余人、根井大弥太行親は来れり、楯六郎親忠は来れり、野州の足利、甲州の武田、上州の那和、亦相次いで翕然として来り従ひ、革命軍の軍威隆々として大に振ふ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...野州塩原の温泉じゃないけども...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...野州から来るもので...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それを上州(じょうしゅう)から野州(やしゅう)方面に売っていたが...
田中貢太郎 「沼田の蚊帳」
...野州(やしゅう)塩原の秋は...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...野州で今の藩侯の家来になつたのは...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...お跡が野州に?」かう村長は別に感動するやうな風もなしに言つた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...いや、引連れて来るのは武田耕雲斎だけではない、武州、相州、野州、房州、総州の諸大名が、みな残らず水戸様に率いられて来る!それからまた一方、西の方から来るのは単に長州の毛利だけではない、備州も来る、雲州も来る、因州も、芸州広島も来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...三年前神隱しに逢つて野州二荒山(ふたらやま)の奧に居たといふ和泉守一子鐵三郎が江戸に立還(たちかへ)り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はこれを野州日光の湯本で採った...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...「上野州下野州ニ山栗アリ極メテ小ニシテ一年ニ三度...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...大正十一年七月で先生の統(す)べられておられる成蹊高等女学校の生徒に野州の日光山で植物採集を指導することを依嘱せられ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...既にそれに先んじて特色ある石屋根の長屋門が野州から運ばれ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...兵庫県有馬郡有馬町)野州(やしゅう)の那須の温泉でも...
柳田國男 「日本の伝説」
...野州(やしゅう)南高岡村の鹿島神社などでは...
柳田國男 「日本の伝説」
...野州(やしゅう)那須(なす)の農村における実験が記(しる)してある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...もしくは近世の野州古峰原(こぶがはら)のように一派の信仰の中心となるべき境まできていたので...
柳田国男 「山の人生」
...常陸の佐竹、野州の小山、白河の結城(ゆうき)、宇都宮などへ、出兵をうながし、北方からの攻囲を命じたものである...
吉川英治 「私本太平記」
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